「たるんどるっ！」


真田がそう言いながら、赤也にすごい勢いでボールをパスする。



「うわっ！・・・とと！副部長、勘弁してくださいよぉ・・・！」

愚痴をこぼしながらも、なんとか持ち前の身体能力で捕球する。





「赤也～！パス！パス！」


真琴が赤也に向かって手を振り、アピールする。



「おーらよっと！」


それに答えて、赤也がパスを回す。





「・・・樺地」


「ウスッ・・・」




「なっ！？」



跡部が指示を出すと、樺地が瞬時に移動してパスをカットする。

さながら瞬間移動をしたように見え、赤也が驚きの声を上げる。




「比嘉の縮地法かな・・・やるね」


幸村が冷静にそう放つ。




「いぃ！！」


「いいパスじゃねぇの！」



そうこうしてる間に、樺地から跡部へとボールが回った。







「跡部に打たせるなぁ！」


真田の厳しい声が飛ぶ先には、仁王が未だ動かずに佇んでいる。




「俺様の美技に酔いな・・・」



跡部がシュートを放つ・・・が、それはゴールには届かなかった。






「ピヨッ」


仁王による、ブロックショットにより跡部のシュートは阻まれた。





「仁王！！」



「あいよ」



真田に答えて仁王がスマートにパスを回す。





「ふん！」



それをしっかりと捕球し、ゴールまで走る。




「入らんかぁー！！」





ピーッ


「3-2！！」



真田が、あの名台詞を安売りしたところで笛の音がなり、得点がつげられる。





「・・・まだ、慌てるような時間じゃない！一本集中！！」



そう言って##NAME2##が手を叩いて、チームを鼓舞する。


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