15話 スラムダンク(前編)
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「ねぇ・・・本当にやるの?私は参加しないけど・・・」
##NAME4##は、乗り気じゃないようだ。
「・・・やる」
##NAME2##が真琴が救護室から取ってきてくれた保冷材を目に押し当てたまま答える。
まだ少し鼻声だ。
「モチのロン!早くしたくて身体が疼くぅ!!」
そう言いながら、真琴がぴょんぴょんと跳ねる・・・が、バランスを崩して近くにいた美夜子ちゃんにぶつかる。
ガタンッ
『いったぁ~い・・・!』
そう言って美夜子ちゃんが、しゃがみ込む。
どうやら真琴がぶつかった勢いで、機材に腰をぶつけたらしい。
『ごめん!怪我してない?!』
さすがの真琴も慌てて美夜子ちゃんに駆け寄る。
『ん・・・平気・・・』
そう言って美夜子ちゃんが立ち上がるが、みんな異変に気が付く。
『あれ・・・?さっきから声がダブって・・・あっ!』
美夜子ちゃんがマイクのスイッチを指さす。
どうやらさっきのごたごたでスイッチが入ったらしい。
こっちの様子が、みんなに筒抜けである。
『どうしよう・・・』
深雪がそう漏らす。
『いや、どうするもこうするもないでしょ!』
そう言って真琴は、予定通り事を進めようと深雪が持っていた紙に手を伸ばし、読み上げる。
『えー・・・みなさん!昼休憩が、もう少しで終わりますね!
午後からの練習に備えてアップをしている方、のんびり過ごされている方・・・様々でしょうが・・・
午後からの練習は中止としまーす!』
そう言って、真琴は持っていた紙を深雪に返す。
『あ、えっと・・・みなさん、今から第2体育館へ集合して下さい。
繰り返します。第2体育館へ集合して下さい。
詳しい説明は、みなさんがお集まり次第いたします。
それでは、後程お会いしましょう。』
―――――――
「題しまして・・・」
「第1回、スラムダンク大会!!!」
「イェーイ!!」
美夜子、深雪、真琴が順に話す。
「おい!もろに他の漫画の名前、出てるじゃねぇか!!」
「違いますぅ!【スラムダンク】とは、バスケットボールで、強烈なダンクシュートのことを指すんですぅ!」
キレる##NAME4##のツッコミに、##NAME2##が知識をひけらかす。
みんなの前では、もうすっかりいつもの##NAME2##に戻っている。
「つまり、とあるバスケ漫画は関係ないと?」
意外にも一番最初に口を開いたのは、木手くんだった。
本当に意外。
「無関係ではないよ?今から学校対抗でバスケの試合するんだから!」
そう言った真琴が自慢げにボールを掲げる。
ちなみに、この行動には特に何の意味もない。
「「「はぁっ?!」」」
全員の声が重なったのではないかと思うくらいだった。
そりゃあ、そうなるわな。
「急に呼び出したと思ったら・・・バスケの試合やって?」
白石が比較的冷静に訪ねてくる。
「そうです!優勝した学校は、今夜の夕飯が高級焼肉食べ放題になります!」
「そして、全額太郎負担である」
「行ってよし!」
美夜子ちゃん、##NAME2##、真琴と続く。
「おい!」
「ん?何?」
跡部の声に深雪が答える。
「監督たちの・・・」
「許可はもらってるよ。「面白そうだからいいよ」って。」
「ほう?」
跡部は何かを考える素振りを見せて答える。
「ま。付き合ってやるよ」
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