15話 スラムダンク(前編)
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「早くぅ!早くぅ!」
そう急かすのは、真琴だ。
この計画を一番楽しみにしていた人物と言っても過言ではない。
「ちょっと待ってよ!えーっと・・・このスイッチをこうして・・・」
放送用の機械を操作しているのが、美夜子ちゃん。
手塚さえ関わらなければ落ち着いているので、繊細な作業には一番向いている。
「連れて来たよー!」
深雪の後に、##NAME2##、##NAME4##が続いて入ってくる。
「聞いてよ!迎えに行ったら、こいつ宍戸さんの背中で泣きそうな顔してたんだけど!」
深雪が、そう言って##NAME2##を親指で指す。
「・・・今も泣きそうな顔してるけど?」
「え?」
美夜子に指摘されて深雪が振り返ると、本当に泣きそうな顔をしていた。
「え?!え?!何で?!さっき、宍戸さんと別れるときは笑顔だったよ?!」
そう言って深雪が慌てふためく。
「そりゃあ・・・好きな人には、そんな顔見せたくないわよね?」
そう言って美夜子が##NAME2##の手を取って近くの椅子に座らせる。
目線を合わせるように、##NAME2##の前にしゃがむ。
「何があったの?」
優しく語り掛ける。
すると##NAME2##が重い口を開く。
「聞かなかったことにするって・・・」
「え?」
##NAME2##の言葉に訳が分からず、聞き返す。
「・・・何か・・・雰囲気に呑まれて・・・好きって思ったら・・・」
「え・・・それって・・・告白したの?!」
美夜子が思わず大きな声を出す。
「いや・・・告白っていうか・・・心の声が漏れた・・・」
「それで、宍戸さんは?」
「だから、聞かなかったことにするって・・・」
「はぁ?!」
その宍戸の言葉の意図が掴めずに、美夜子が声を荒げる。
「落ち着いてよ、美夜子ちゃん!」
##NAME4##が思わず声をかける。
「だって・・・そう言えば、##NAME4##は一緒にいたんでしょ?」
「あっ・・・うーん・・・私は、その・・・ジロちゃんの対応に追われてたと言いますか・・・なんと言いますか・・・」
美夜子の言葉に##NAME4##が歯切れの悪い答えを返す。
「でも、断られてる訳じゃないんだよね?」
真琴が突然そんなことを言いだす。
「まぁ、確かに・・・でも何で『聞かなかったことにする』なんだ?」
深雪の言葉に、##NAME2##1人を除いてその場にいる全員が頭を傾げる。
「言わなきゃ良かったかな・・・」
##NAME2##がぽつりとそう溢す。
「嫌だったかな・・・気持ち悪かったかな・・・」
そう呟く##NAME2##の頬に一筋の涙が伝う。
「そりゃそうだ・・・突然、現れて好きとか言われても「はぁ?何こいつ」って感じだよね・・・」
堰を切ったかのように次々に言葉を紡いでいく。
「あぁ・・・ダメだ・・・私、気味悪がられてもいいって・・・
・・・当たって砕けちゃえと思ってたけど・・・実際に拒否されるときついや・・・」
そう言いながら##NAME2##は、無理に笑い飛ばそうとする。
もちろん上手くなど笑えてない。
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