14話 暑いッスね
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「あ、暑いっスね・・・」
「いや、鳳・・・誤字だ・・・」
「正確には【熱い】だね」
「ウスッ」
鳳、日吉と次いで、滝、樺地と次ぐ。
そりゃあ、ベンチで2組の男女が膝枕をしていたら、そうも言いたくなるだろう。
「確かに、ここだけ温度が高いんじゃないのか?」
「え・・・跡部さんでも冗談言うんですね・・・」
思いもよらない跡部の言葉に日吉が目を丸くする。
「そら、跡部も人の子やからなぁ・・・冗談の一つや二つ、言うわなぁ?」
「アーン?それは、どういう意味だ?」
「こらこら。冗談や。」
跡部の指摘を、ひらりとかわす忍足。
「宍戸」
「跡部・・・」
跡部は宍戸に声をかけた後に、##NAME2##を一瞥する。
「ついててやれ」
跡部とは思えない台詞に、宍戸は狼狽える。
「い、いいのか?跡部」
「ついててやりてぇんだろ?それに上手くは言えねぇが・・・」
##NAME2##を再度見て言葉を絞り出す。
「お前がついててやらねぇと・・・まるで、そいつ・・・今にも消えちまいそうだ・・・」
そう言い残して、跡部は背を向け、コートに向かう。
「・・・ありがとな」
呟くように溢した感謝の言葉は、彼の耳には届かなかった。
―――
「起きろ!昼だぞ!」
「う・・・ん・・・」
彼の声で目を開けると、彼が気を使ってタオルで日陰を作ってくれている。
それで余計に、ぐっすり眠ってしまったのでは?と思う。
「ん・・・」
身体を起こして、ベンチから立ち上がろうとするが足に上手く力が入らない。
「おっと・・・気を付けろ。また転ぶぞ?」
「それは勘弁願いたい・・・」
そう言って彼の腕につかまる。
「ほら、帰るぞ」
「宍戸・・・抱っこ・・」
何故か無性に甘えたい気分だった。
「だぁもう!ほらっ!」
宍戸は、そう言って##NAME2##の前に背中を向けてしゃがむ。
「・・・ありがとう」
そう言って彼の背中に、おぶさる。
「長太郎。荷物、頼む!」
「任せてください、宍戸さん!」
「なんや、普通に微笑ましいなぁ」
そんな暑い夏の日。
゚.+:。 2013/04/07 更新 ゚.+:。
゚.+:。 2018/07/19 大幅修正 ゚.+:。