14話 暑いッスね
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「・・・好き」
「は?」
思わず心の声が漏れる。
好きで好きでたまらない。
そんな声が。
「おい。」
「・・・・・」
「せめて目を見て言えよ」
「・・・しく・・・り」
「は?」
「・・・・・・恥ずかしくて・・・無理・・・」
そう言う##NAME2##は耳まで真っ赤だ。
顔中が熱いけど、宍戸に見られまいと更に顔を押し付ける。
「・・・今の・・・聞かなかったことにする」
「え?」
彼の言葉に思わず、顔を上げる。
「やっとこっち見た」
そう言って彼は、悪戯が成功した子供のように笑う。
・・・謀られた。
悔しくて何とも言えない顔をしていると彼が言葉を続けた。
「さっきの意味・・・今は教えられない」
さっきの・・・
何で、今は教えられないんだろう?
訳が分からない。
とにかく私の告白まがいは、不発に終わったということらしい。
「汗くせぇだろ?」
「へ?」
突然の話題変更に頭がついて行かない。
彼に振り回されてる気がする。
「練習後だから。」
「あ、えと・・・平気。気にならないよ、その・・・っ!」
思わずまた【好きだから】と口走ってしまいそうになり、慌てて思いとどまる。
あれだな・・・
簡単に【好き】とは言ってはいけない気がしてきた。
さっきのこともあるし。
「##NAME2##?」
彼の声で我に返る。
「ねぇ・・・少しだけ寝てもいい?」
「え・・・あぁ・・・」
彼の言葉を聞いて目を閉じると、頭に何かが当たった。
いや、当たったのではない。
彼が私の髪を梳いているのだ。
その一定のリズムが心地よくて・・・私は深い深い眠りに落ちて行った。
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