13話 勉強会
夢小説設定
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「えー・・・私の英語力なんて赤也と同レベルだと思うんだけど・・・」
そう答えてリョーマからの申し出を拒否する。
「そう言わないで、これ見てくださいよ」
リョーマが手招きするので渋々重い腰を上げる。
どっちの隣に座るか迷う間もなく、リョーマが1つ隣に避けてくれたので、彼らの間に腰を下ろす。
「どっこいしょ。えーっと?」
そう言って赤也がやっていたワークを覗いて私は、そのまま首を捻る。
ん?
私は目をこすって、もう一度見直す。
そしてもう一度、首を捻る。
訳が分からず、ワークを閉じて表紙を見る。
そこには「英語 中学1年」とはっきり書かれていた。
「だよなぁ?!そうだよなぁ!やっぱり、これ1年の問題だよなぁ? 」
そこでやっと私は声を上げる。
私が英語に躓きだしたのは、2年の時。
1年の時は、何とかついて行けてたのだ。
「本当はプリント5枚だったのに、俺だけ教科担当の先生から宿題追加されたんッス・・・」
うわぁ・・・先生からリアルに心配されるレベルで英語できないのか・・・
赤也だけ宿題追加って・・・しかも1年のワークって・・・
英語の先生・・・ご苦労、お察しします・・・。
「1年の問題なら私も分かるから手伝うよ・・・」
「##NAME2##先輩・・・ありがとうッス!」
そう言って赤也が泣きながら抱きついてくる。
一瞬身体が強張る。
しかし、さっきまで捨てられた子犬のような顔をしていたので突き飛ばすのには引け目を感じる。
「あー、はいはい・・・よしよし」
私の肩口に顎を置いてぐずる彼の頭を片手で撫でてやる。
・・・このワカメ、意外とふわふわしてて気持ちいいな。
そんなことを思いながら赤也の毛を、もふもふしていると不意にうなじを触られて変な声が出る。
「ひゃあ!」
「あ。すみません・・・」
どうやら触った犯人は、リョーマらしい。
「##NAME2##先輩、いつも下ろしてるか、ポニーテールなのに今日は髪上げてるからつい・・・」
「いや、別にいいんだけど・・・」
リョーマと会話していると赤也が静かなことに気が付く。
「ん?あれ?赤也、寝てない?」
そう言って胸を押し返そうにも腕が入らないくらい密着してることに気付く。
・・・この現場見られると真琴に怒られるのでは?
そう思い、なんとか片腕をねじ込んで思いきり赤也の腹をグーで押す。
「うぉっ!##NAME2##先輩、酷い・・・!」
そう言って、やっと離れて赤也はお腹を押さえる。
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