11話 尋問
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「お口に合うか分かりませんが・・・」
「粗茶ですが・・・」
そう言って2人で萩の前に用意した物を置いて元の席に着く。
「2人ともありがとう。ところで・・・2人は俺のことが怖いのかな?」
突然のことで思わず2人とも、びくっと肩を揺らす。
いや、その・・・怖いというかその・・・
「だって萩が連れてきたくせに何も話さないから・・・」
「滝くんが怖いんじゃなくて、この雰囲気が怖いというかなんというか・・・」
口々にそうこぼす。
「ごめんごめん。2人に聞きたいことがあったんだけど、どう聞こうかなぁって考えてたんだ」
彼はそう言い終わると口にゼリーを運ぶ。
「聞きたいこと?」
私たちが頭をかしげると彼がこんなことを言い出した。
「俺のデータは、どこまで入ってるの?」
「「ぶっ!」」
思ってもなかったようなことを聞かれ、思わず飲んでいたお茶を吹き出しかける。
あぶねぇ・・・
萩の綺麗なお顔に、きったねぇものがかかるところだった・・・
「ほら。漫画のキャラだし、どんなことが知られてるのかなと思って」
彼の言葉に納得して、うーんと考えを巡らせる。
「みんなのデータを丸暗記してる訳じゃないしなぁ・・・爪の手入れが日課とか?」
「あ!天ぷら好きだよね!」
「えっと・・・得意科目は宍戸と同じで歴史だっけ?」
「後は・・・趣味は読書で・・・」
「生卵が苦手なんだよね」
「好きなタイプは・・・あ。」
口々に萩のデータを口に出していく。
萩もその様子をゼリーを食べながらニコニコと見ていたのだが、
##NAME4##が好きなタイプを言おうとした時に彼の動きが、ピタッと止まった。
「今、何て言った・・・?」
思わずびくっと肩をゆらす。
「好きな色は、エメラルドグリーン!」
空気を断ち切る様にやや大きめの声でそう放つ。
「いや、そうじゃなくて・・・##NAME4##?」
「えと・・・えと・・・大和撫子・・・」
萩に促されて、##NAME4##が先ほどの続きを口にする。
「何でそんなことまで知られてるの・・・恥ずかしいんだけど・・・」
予想に反して彼は顔を手で覆っていて照れてるようだった。
私、てっきり怒られるものだと・・・
「あの漫画、女の子向けだもんね・・・」
「漫画自体は男の子向けだけど、ゲームとかの商品展開が女の子向けだもんね」
「乙女ゲーとか出ちゃってますしね」
照れる萩に口々にそういう。
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