10話 看病
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「きゃ―――――!!」
突然の悲鳴に驚き、声のした方を見ると##NAME2##と氷帝の滝さんという訳の分からない組み合わせが居た。
「ちょっとぉ!ヤバいよぉ!ヤバい現場に遭遇しちゃったよぉ!!萩、今夜はやっぱり赤飯かなぁ!ねぇ!」
「あぁ。確かに赤飯がいいかも知れないね」
何故かこの状況に声を弾ませる##NAME2##に対して、滝さんはニコニコと微笑みながら返事をする。
「だよね!今夜の晩御飯チェンジしてもらわないとね!!」
「そうだね。しかし・・・不動峰の伊武くんだっけ・・・?君、やるねー」
なおも興奮冷めやらぬ##NAME2##を滝さんは冷静に相手し、俺にそんな言葉を投げかけてくる。
「別に・・・」
「深司、否定しようよ!」
別に褒められるようなことは何もしてないのでそう返したのに、##NAME4##にそんなことを言われた。
否定って、何を否定すればいいんだろう?
「別に・・・言いたいように言わせとけばいい。」
俺がそう言い放つと、彼女は顔を赤くして俯いてしまった。
表情がころころ変わって、彼女から目が離せない。
「そういえば神尾くん。そろそろ休憩おわるよ?」
「あ、ホントだ!じゃあ、失礼します!」
滝さんに言われてアキラは「リズムにのるぜ!」と発して、自慢の脚力で走っていった。
「あれ?萩は行かなくていいの?」
確かに。人に休憩時間のこと言っておいて自分はのんびりしている。
「俺はレギュラーじゃないからちょっと練習メニューが違うんだよ」
「あぁ、そうなんだ!そういえば、びしょ濡れでお迎えに行った時もいなかったもんね!」
「あれ?そんなことあったの?」
2人のそんなやり取りを見ていると、不意に滝さんと目が合った。
「・・・へぇ~?」
「何ですか?」
何やら意味ありげにこっちを見て言葉を発する彼にそう返すも、「いや、別に?」と軽くかわされた。
・・・この人は考えてることがよく分からないから苦手だ。
「##NAME2##、行こうか。」
「はぁい」
そう言って立ち去ろうとする2人に「待って、私も!」と##NAME4##が声をかける。
「あれ?もうイチャイチャしないでよろしいのかい?ぐふふ♪」
「だから違うんだってば!あれはその・・・教育的指導というか・・・」
「え?!何そのエロい響き!!」
「クスッ・・・」
2人のやり取りを滝さんは楽しそうに眺めている。
「じゃあ、深司。私いくね?」
「ん。」
彼女にそう言われ、短く返事をする。
「ちゃんと安静にしててね?」
「分かってる」
「じゃ。・・・もう、待ってよ!2人とも!」
先に歩いていく2人の背中を追いかける##NAME4##。
どうして彼女はお世辞にも愛想がいいとは言えない俺を気にかけてくれるんだろうか?
答えの出ない疑問を抱きながら自室に入る。
それにこの心のもやもやは何なんだろう?
いつか答えが分かる日はくるのかな?
そんなことを思いながら俺は眠りについた。
゚.+:。 2013/03/09 更新 ゚.+:。
゚.+:。 2018/02/12 大幅修正 ゚.+:。