10話 看病
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ガチャッ――
「ねぇ・・・さっきからうるさ「深司、助けてくれよ!!」・・・はぁ?」
寝ようと思って横になっていたけど、部屋の外がうるさくて思わず出てきてしまった。
・・・そしたら、この状況は何なんだ?
「だから・・・!鬼○郎は一人でいいんだってば・・・っ!」
「やめろ!これは俺のアイデンティティーだ・・・!」
状況を簡潔に説明するなら、鋏を持った##NAME4##がアキラの上に跨って、前髪を切ろうと攻防している。
「何してんの、##NAME4##?」
思わずそんな言葉が口をついて出た。
そりゃこんな状況を見たらそういう他ないでしょ。
「お前・・・!見て分かるだろうが・・・!」
俺にそう返してきたアキラは、##NAME4##が鋏を持つ手を必死に押し返している。
「あぁ!・・・熊にまたがりお馬の稽古♪」
「俺は熊じゃねぇよ!!」
なんだかムカついたのでボケてやると、すかさず必死の形相のアキラが突っ込んでくる。
「はいしどーどーはいどーどーはいしどーどーはいどーどー♪」
「歌ってる場合か!!」
「っていうか、私も金太郎じゃないよ!!」
なおもボケ続けていると今度は2人から突っ込まれる。
・・・何か息があっててムカつく。
「そうだね、##NAME4##はかわいい女の子だし・・・」
「か・・・っ!かわ・・・っ?!」
珍しく##NAME4##が動揺している。
「##NAME4##、無闇に男にまたがっちゃダメだよ?ぐるんって視界が反転して上に乗られちゃうから」
俺がそう言って##NAME4##をたしなめると「視界が反転・・・?」と全く訳が分かっていないようだった。
「はぁ・・・」
俺はため息をついてその場に横になる。
「あ、あの・・・深司?」
心配そうに俺の様子を伺う彼女に「おいで」と手を差し出す。
「えっと・・・はい」
戸惑いながらも差し出した手に彼女が手を重ねる。
それを合図に俺は彼女をぐいっと引き寄せた。
「きゃっ!」
そう言って俺の上に##NAME4##が倒れこむ。
少し彼女の顔が赤い気もするが、それも含めお仕置きのつもりだ。
「じゃあ・・・##NAME4##、行くよ?」
「え?・・・ちょっ・・・!」
「はい。ぐるん。」
彼女に有無を言わせず、そのまま横に半回転してやった。
ここの廊下ほんと広いな・・・。
「視界がぐるんって反転するの分かった?」
「は、はい・・・」
彼女と言えば、俺の下で大人しくしていた。
それも顔を真っ赤にして。
「こういうことがあるから男の人に無闇にまたがっちゃ、ダメ。」
「ご、ごめんなさい・・・」
こういうことは早めに教え込んでおかなきゃ・・・
ん?教え込むって何?
##NAME4##は、俺の物でもないのに何様なんだ?
さっきから・・・この感情は何?
「あの、お二人さん・・・俺の存在忘れてね?」
アキラにそう言われて我に返る。
「あぁ、アキラいたんだっけ?」
「ひでぇよ!!」
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