7話 不穏な予感
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一際大きなドアをノックする。
「入れ。」
中からそう言われ部屋に入る。
「何の用かな?」
私が今、対峙しているのは跡部。
ついさっき館内アナウンスで呼び出されたのだ。
正直、廊下を当てもなくぶらぶらと歩いていただけだったので素直に従った。
「一つ聞きたいことがある。」
ここに来る時から嫌な予感がしていた。
特に大きな問題も起こしていないのに私、1人だけ呼び出されるは不自然だ。
「なぁに?」
彼に短く、でも表情は崩さず答える。
「お前の出身はどこだ?」
嫌な予感が的中する。
「ごめん・・・何だって?」
聞き返す。
「だから、お前が生まれたところや育ったところを教えろと言ってるんだ」
ビンゴだ。
彼の私たちへの態度にそれは表れていたのだから。
「はぁ・・・調べたんだ?」
表情無く彼に問う。
「その通りだ」
悪びれずに答える彼に私も短く「そう」とだけ返す。
そんな私に対して彼は間髪入れずに言葉を続ける。
「もう一つ聞く。お前らの経歴なんかの情報が一切つかめないのは何でだ?」
無言を貫く私。
「外国に住んでいたという線も見たが全くと言っていいほど足取りが掴めない」
そんな私に構わず、続ける彼。
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