6話 風邪ってツラいよね
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私は部屋に着くと勢いよく扉を開けた。
バンッ――
「うわっ!・・・静かに開けてよ・・・びっくりするじゃん」
扉の音に驚き、私をたしなめる彼女をよそに例の物を彼女の前に差し出す。
「あれ?これ、私のタオルだ。」
「そうそう。んでもね、普通の##NAME4##のタオルじゃないんだなぁー!」
何故か自慢そうに言って見せる私に彼女は眉をひそめて「なにそれ?」と聞いてくる。
「嗅いでみ?」
私の言葉に訳が分からないといった様子で##NAME4##はこっちを見ている。
「とりあえず、嗅いでみ?」
尚もそう勧める私の言葉に彼女は渋々従う。
「・・・ん?・・・あれ?」
嗅ぎなれない匂いに彼女は頭に疑問符を浮かべている。
「どう?」
「いや、どうって言われても・・・私の嗅いだことない匂いとしか・・・ん?」
心当たりがなさそうだった彼女が返答とは違った声を上げる。
「なんか・・・最近、この匂い嗅いだことあるような・・・」
彼女がうんうん唸るも答えに辿り着けない様なので私が答えを提示する。
「それね・・・深司の使用済みタオル。」
一瞬、彼女の時が止まったようだった。
「え?今なんて言った・・・?」
意識を取り戻したように彼女が聞き返してくる。
「だから、深司の使用済みタオル。」
私が再びそう口にすると彼女の身体がふらっと傾いた。
「ちょっ!!えっ?!##NAME4##?!」
そのまま、ベッドに倒れ動かなくなる。
・・・深司の使用済みタオルを握りしめたまま。
「##NAME4##?!大丈夫?!」
彼女に駆け寄るも、完全に思考停止・・・意識を手放している。
「こ、これは・・・助けを呼ばなくては・・・」
そうして私は備え付けの電話の受話器をあげ、とある部屋番号にコールするのだった。
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