5話 無装備豪雨
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「嬢ちゃんたち。ちゃんとそれ、袖通して着ときや。」
みんなのところに着くなり、忍足にそう言われた。
「え?何で?」
宍戸のジャージをこれ以上、濡らしたくないんだけど・・・などと考えていたら、忍足が片手でこめかみを押さえる。
「それを俺の口から言わす気なんか?」
その忍足の発言にも頭に疑問符を浮かべていると、その様子に気付いた宍戸が突然、慌てだした。
「なっ!?ばっ!おまっ・・・!ちゃんと着とけ!」
宍戸が、私の羽織っていたジャージを取り上げ、袖を通すように促す。
その間、彩乃もジロちゃんに同じようにされていた。
「これで・・・よしっ!」
そう言って、宍戸がジャージのチャックをキチッと上まで上げる。
正直息苦しかったが、彼が満足そうな顔をしてるので、どうでもよくなった。
「まぁ・・・下着が透けるくらい、別に減るもんじゃなしに、いいんじゃないかな?」
「って、分かってたんかい!」
「いや、たった今分かったんだけどね?」
忍足のツッコミに冷静に返す。
透けている下着など見られたところで、可愛らしく悲鳴をあげるような女の子ではない。
まぁ・・・多少の恥ずかしさは、あるけども。
「気ぃつけや?ここは平然を装ってても、狼ばっかりなんやからな?」
そんな忍足に対して、昭和の名曲を歌って返す。
「男は狼なのよ~♪気をつけなさ~い~♪・・・ってことだね?」
「そういうことやな。ほら」
疑問に思いながら忍足が示した方向を見ると、顔を赤らめた氷帝メンバーが居た。
「だ、誰が狼ですか・・・!」
「そ、そうですよ!」
「人聞きの悪いこと言ってんじゃねぇよ、侑士!」
日吉、チョタ、がっくんが口々に忍足に反論する。
「ほんまのことやないか・・・」