5話 無装備豪雨
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彼女に殴られた頭を「いたた・・・」と擦りながら草をかき分けて進むと、開けた場所に出た。
「あれ?なんだ。しっかり雨宿りしてるじゃん!」
そう言って視線の先を指さすと、彩乃も顔を上げる。
「あ。ほんとだ。」
そこには、うざったそうに空を見ながら雨宿りをしてる、氷帝レギュラーの姿があった。
「これ、来る必要あったかな?」
「でも、連絡つかないんじゃ、練習が中止になったの知らないでしょう?」
2人で話していると、氷帝メンバーに見つかった。
宍戸が、ぎょっとした顔をしている。
「なっ!お前ら、何でここに!?」
「そうだCー!びしょびしょだC-!」
そう言って、宍戸とジロちゃんが驚いて駆け寄ってきてくれる。
わざわざ来て頂かなくても、すぐにそっちに行ったのに・・・
・・・この優しさ、プライスレス。
「ったく・・・ほら!」
そう言って、宍戸が自分のジャージを荒っぽく私にかぶせる。
「わっぷ!・・・宍戸?私、そもそも手遅れだよ?」
豪雨の中、氷帝の練習コートを探してうろうろしていたので、もちろん下着まで、ずぶ濡れである。
「いいから!」
そう言って、ジャージをかぶせたまま、私の手をぐいぐいと彼が引っ張っていく。
自分の身に何が起きてるのか理解できず、されるがままになる。
「君も。」
「あ、ありがとう」
後ろを振り返れば、彩乃もジロちゃんに同じようにされていた。
これは・・・この間に引き続き、女の子扱いというものでは、ないのか・・・?
私はというと・・・男子に混ざってドッジボールしちゃう系女子だったので、男子に こんな扱いを受けるのは、慣れてない。
何だか、これ・・・小っ恥ずかしいな。