4話 刃傷沙汰…?
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「整えただけだから、一回りくらい短くなっちゃったんだけどね」
「いや、十分だよ!ありがとう!」
この喜びようを見て、やっぱり前髪は彼のアイデンティティーなんだなぁと実感した。
「ほら、彩乃。さすがに今回の件は、謝りな?」
さすがにアキラがかわいそうで、彩乃にそういうと「何で私が謝るの?」と悪びれた様子もなく返してきた。
こ、こいつ・・・!
「悪いこと、したんだからさ?」
「そうだ!そうだ!」
アキラが、ささっと私の後ろに隠れて応戦する。
女の後ろに隠れて、男として恥ずかしくないのか、こいつは。
「いや。それは、どうかな?」
驚いたことに深司が口をはさんでくる。
「邪魔だったんだから、全部切ってもらっても良かったのに」
深司よ・・・お前はアキラの近くで、彼が喜々として前髪を伸ばしているのを、見てきてるはずだろう?
何で、そんなに冷たくあしらえるんだ・・・
「いやでも、ほら・・・彩乃だって、勝手に髪切られたらいやでしょ?」
そう言う私に彼女はあろうことか、胸を張ってこう言い切った。
「まっすぐ、自分の言葉は曲げねぇ・・・それが、オレの忍道だ!!!」
「お前、いつから忍だったの!?」
彩乃のそんな言葉に思わず、ツッコミを入れる私だったが、アキラの額に筋が立ったのを私は見逃さなかった。
耐え切れず、私の影から出て自ら応戦する。
「ふざけんな!そんな忍道あって、たまるかああああ!!!」
そんな2人のやり取りは、私たちに気付いた橘さんが怒声を上げるまで続いたのだった。
To be continued...