4話 刃傷沙汰…?
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「マジで、やっちゃった・・・」
そう言って頭を抱える私に呆れた様子で深司が話しかけてくる。
「さっきから思ってたんだけど、何やってんの?」
「いやぁ・・・彩乃が神尾くんの前髪、切っちゃってさぁ・・・」
そう言うと彼からは、意外な答えが返ってきた。
「あぁ、そうなんだ。あの前髪、鬱陶しそうだったし・・・丁度いいんじゃない?」
うわ、アキラかわいそう・・・
一応、あの前髪は彼のアイデンティティーだと思うんだけど・・・
「ひっ・・・ひでぇ・・・!」
そう言って、アキラは切られた前髪を触って確認している。
「うわぁ!ほんと、変な切れ方してる・・・彩乃、ちょっと鋏かして!」
「えー?」
「えー?じゃない!早く貸す!」
「はーい・・・」
渋々といった形で、彩乃が鋏を渡す。
「ちょっとじっとしててよー・・・」
そう言って、半べそをかいている彼の前髪に、丁寧に鋏を入れていく。
「よしっ、と!これで、ちょっとはマシになったんじゃない?えーっと・・・はい、鏡」
自分の鞄から鏡を探して、アキラに渡してやる。
「すげぇ!これだったら、目立たねぇ!」
そう言って彼は目を輝かせている。