4話 刃傷沙汰…?
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「い、伊武くん!」
「・・・なに?」
心臓が・・・バクバクする。
本人を前にすると、こうも上手く話せないものだろうか。
「こ、これ・・・っ!」
「あぁ。持ってきてくれたの?ありがとう」
「う、うん。あの・・・練習、がんばってね」
そう言って、すぐに主の方に駆けだす。
私には限界だ。
にやにやして腕を広げている主の腕の中に思いっきり飛び込んでやった。
「ごぼふっ!・・・お、おかえり、彩乃」
彼女の口から変な声が漏れたが、ある意味仕返しなので心配してやらない。
「し、死ぬかと思った・・・!」
そう言って彼女を睨む。
「奇遇だね・・・私もついさっき、別の意味で死ぬかと思ったよ・・・」
苦笑いしながら彼女が、そう漏らす。
心の中で「ざまぁみろ」と思っていると、彼女が、にやつきだした。
「いやぁ~!さながら、告白シーンを見てるようでしたぞ、彩乃殿!」
「うるさい!バカ!」
にやにやしながら、そんなことを言ってくるもんだから、思いっきり叩いてやった。
いつものように「暴力反対だよ~」と情けなく言ってるが、知るもんか。
主のことを、尚もぼこすか叩いているとアキラが声をかけてきた。
「おーい!俺にもくれよ!」
「あれ?鬼○郎いたの?はい」
私は深司以外にはドライになる。
たった今、そう決めた。
「おう、サンキュ・・・って、鬼○郎じゃねぇよ!?」
「鬼○郎!?一反木綿乗らせて!」
アキラのツッコミも空しく、主がボケる。
「よ~し!今、呼ぶからなぁ・・・って、おいっ!」
アキラ渾身のノリツッコミである。