3話 遅れて参上
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「どうした、大石」
「手塚!」
深雪と同じように目にも止まらぬ速さでドアまで駆けて行き、大石が手をかけていたこの部屋のドアを全開にして2人を部屋に招き入れたのは、もちろん美夜子ちゃんである。
「ほら!彩乃、手塚だよ?」
「一体何歳で、そのコスプレをしてるの?」
手塚の登場で説得できるかと思ったけど、彼女はコスプレの一点張りである。
「?そういえば、人数が・・・」
「うん!そうなの♪」
手塚の問いに美夜子ちゃんは何も考えずに返事する。
仕方ないなぁ・・・
「この子たち、昨日は都合が悪くて・・・今日合流する予定で、ついさっきこっちに着いたところなんです!」
平然と、そう付け足す私。
前半は嘘だが、後半は嘘をついていない。
「そうか。俺は青学の部長の手塚国光だ。よろしく」
「え。あ・・・高木彩乃です。・・・よろしくお願いします?」
彩乃が戸惑いながらも自己紹介する。
「私は、笹村深雪!よろしくね、大石♪」
「あ、あぁ・・・よろしく」
ちゃっかり大石にのみ自己紹介をした深雪に、大石は少し戸惑っているように見える。
「女の子の部屋にあんまり長居するのもよくないな、手塚」
「あぁ。では、失礼」
―ぱたんっ
「はぁ・・・かっこいい・・・」
「やばいよねぇ・・・」
うっとりしている2人の後姿を見ながら彩乃が「マジなの?」ともらした。
「だからそう言ってるじゃん!マジマジ!大マジ!」
そう畳みかけると彼女がまた、ため息をつく。
「まぁ、とりあえずは信じてもいいけど・・・」
どうやらやっと信じてくれる気になったらしい。
「よし!じゃあ、みんな着替えよう!」
「え。何で?」
と返してくる彼女に着替えながら、今の私たちの状況や設定を説明してやるのだった。
To be continued...