3話 遅れて参上
夢小説設定
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「ここね!ここ!」
そう言い、私はベッドの上を指さした。
呼び出す場所を指定したのには理由があった。
とても単純だ。
こちらに来たとき、心許ないクッションの上に落ちて痛い思いをしたからである。
・・・なぜ、こういうトリップものって大体落ちるのだろうか?
落ちた先のことが考えられてないよなぁ・・・
異世界転生ものでも、大体落とされたりする訳だが・・・
神様が大雑把なのか、座標が細かく指定出来ないのか・・・にしても、酷くないか?
「ピンポイントスマッシュ!」
そんなことを悶々と考えていると、いつものように真琴がふざけていた。
隙さえあれば、ネタに走ろうとするんだから・・・
こりないやつめ。
「はいはい、分かった。さぁ、心の準備はいい?」
レイくんも、少し呆れ気味である。
「いつでもいいわよ!」
レイくんの声に美夜子ちゃんが答えると、私たちの目の前が、直視出来ないくらいの明るさに光り出した。
ー
「「きゃあああああああああああ!!」」
ドスンッー
悲鳴が止むと光も消え、声の主を視認することが出来た。
やっぱり、落ちるんだなぁ・・・
「すごい!本当に彩乃と深雪だ!」
呑気に感心している私に反して、美夜子ちゃんが顔は歪める。
「ねぇ・・・!ちょっとまずくない?・・・今の叫び声、もし誰かが早朝練習なんてしてたら・・・」
「それはヤバい!どうやって状況説明すんの!?」
真琴があわあわと慌てる。
「・・・さぁ?そういうのは僕の仕事じゃないから君たちに任せるよ。まぁ、話を合わせて先生たちの記憶は変えてあげるから・・・後は、よろしく」
そう言って薄情にも魔法を使うだけ使って、彼は姿を消した。