3話 遅れて参上
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いよいよ合宿が始まろうという、そんな日の早朝に3人は議論を交わしていた。
「どうせ呼んでもいいんなら、彩乃呼びたい!」
「でも、男の人が苦手なんじゃなかった?・・・確かに反応を見てみたい気もするけれど・・・」
「やっぱ、深雪を呼ぼうぜ!!」
3人で何を真剣に話し合っているかというと、それは遡ること10分前・・・
―
「え!?追加で友達を呼んでもいい!?」
「うん。まぁ、この世界に強い思いがある子に限る訳だけどね」
―
どういうつもりか、レイくんがそんなことを突然言い出したのである。
理由を聞いても「全校のお世話となると人手が必要だろ?」なんてことを言うんだが・・・
たぶん私たちをこっちに連れて来た時と同じでまた"気まぐれ"なんだろうと思うことにした。
「それで?決まったのかな?」
10分間、私たちがうんうん言いながらずっと話し合いをしている間、にこにこと楽しそうにしていたレイくんが口を開く。
「まぁ、とりあえず2人には絞ったんだけれどねぇ・・・」
顎に手を当てながら美夜子ちゃんが答えると彼は「ははっ!」と笑った。
「どうしてそんなに悩む必要があるの?」
そんな彼の問いに口々に答える。
「どうしてって・・・ねぇ?」
「まぁ、ここまで考えると『どっちが面白いリアクション取るかグランプリ』って感じはあるよね」
「そうそう」
すると彼は「君たちは、本当に面白いなぁ」と言ってまた笑い、こんなことを言い出した。
「どうせなら2人とも呼んでしまえばいい」
彼の言葉に3人で、ぽかーんとしていると彼は言葉を続ける。
「僕は人手が必要だろ?とは言ったんだけど、何も1人とは限定しなかったろ?」
そう言われて思い出してみると彼は確かに1人だなんて言っていなかった。
漫画なんかでの所謂こういうシーンではやはり1人と限定されるのがお決まりな気がして、私たちは勝手にそう思い込んでいたのだ。