2話 全校合同合宿
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「えっと・・・お前は確か・・・」
とか考えていたら宍戸がうんうんと唸っている。
その様子がおかしくて少し笑えてくる。
「ふふっ。私は神谷主。よかったら下の名前で呼んでくれると嬉しいな」
こっちから答えを提示すると彼の表情がぱっと明るくなった。
「そうだったな。これからよろしくな、主」
うわぁ・・・!
名前を呼ばれるだけで、こんなにも幸せだなんて・・・!
いいことづくめで私、今日死ぬんじゃなかろうか。
「よろしくね、宍戸くん」
「あ~・・・」
彼と同じように返したはずなのだがなぜか返ってきたのは渋い顔だった。
「その『くん』ってのやめてくんねぇかな?」
「え?」
「その・・・なんだかむずがゆいからよぉ」
少し恥ずかしそうにそういう彼がなんだか可愛らしくて・・・
「ふふっ。じゃあ、宍戸って呼び捨てにした方がいい?」
と提案すると「あぁ、そうしてくれ」と彼が言った。
元の世界では呼び捨てで呼んでいたから、こっちとしても助かる。
「じゃあ、部屋帰るか。歩けるか?」
「うん」
彼に答えるように立ち上がると少しふらつき、それをすかさず彼が支えてくれる。
「おまっ・・・何が『うん』だ。ふらついてんじゃねぇか!」
「ちょっとふらついただけだから、平気だよ」
そう言って笑ったのだが彼は心配そうな顔をして、また私を抱きかかえようとするので私は慌てた。
「だ、大丈夫だから!それに、ほら・・・またからかわれちゃうでしょ?」
そう私が言うけど彼はそのまま私を抱き上げる。
1日の間に、お姫様抱っこ2回とか・・・
こりゃ、死ぬなぁ?
「気にすんな。足首、悪化したら大変だろ?」
「いや・・・でも・・・」
と食い下がる私に
「また転ばれて怪我が増えても困るしな」
といたずらっこのように笑って付け足す。
「私、そこまでドジじゃないよ」
と反論したが
「ドジじゃないやつは、転んで派手に怪我しねぇだろ」
と論破された。
そんなやり取りを繰り返して、彼は結局私を部屋まで私を送り届けてくれたのだった。
To be continued...