2話 全校合同合宿
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「・・・と、いうことで・・・」
すごい落ち着かない。
榊太郎(43)が開会式と張り切り、先ほど特別マネージャーとして紹介された。
その後、壇上に上がって1人ずつ自己紹介をしたのだが・・・
私たちからしてみれば、有名人がたくさん居る前で挨拶するようなもんで、全くもって気が気じゃなかった。
それに紹介されてからというものの、なぜかチラチラと視線を感じるのだ。
なんだ、この状況は。
動物園の動物にでも、なった気分だ。
あー、落ち着かない・・・
「ねぇ!レイくん、どこにいるんだろう?」
美夜子ちゃんが小声で話しかけてくる。
あの胡散臭い魔法使いは、昨日3人で話し合った結果『レイくん』呼びになった。
本人がファーストネームだと主張していたから、尊重してやったのだ。
年齢不詳の人に『くん』付けも、どうかと思ったが、あの見た目と子供みたいな口調だし、違和感はない。
「監視役としてみんなのこと見てるからって、言ってたのにね」
「魔法使いだから姿、消してるんじゃない?」
きょろきょろする2人にそう言うと「なるほど」と納得したようだ。
あの胡散臭さから正直信用しがたいのだが、目の前であんな手品じみた不思議体験をさせられると、こちらも信じざるをえなかったのだ。
そういえば、太郎から「桜華学園」から来たとみんなに説明された。
もちろん初耳だったので心の中で「あのへっぽこ魔法使い」と罵った。
普通、そういうのって齟齬がないように説明しとくでしょ・・・
初っ端から疑われたら、どうしてくれんのよ。
「それでは・・・行ってよし!」
とかなんとか考えを巡らせていると開会式が無事に終わったみたいだ。