「「真田ー！！」」




「むんっ！」


後ろから声が聞こえて何かが飛んできた。

人だ。


こいつらは確か・・・幸村が迎えに行っていたはずでは・・・



「む・・・どうしたんだ、お前たち。」



「「ヘルプミー！！」」

「？」


どうしたんだと聞くと助けを求められた。

どういうことだ？訳が分からない。




「真田！」


「おぉ、幸村か！一体何があったと言うのだ？」


幸村なら２人に何があったか分かるかもしれない。


「いや・・・それが・・・俺にも本当によく分からないんだ・・・」


「よく分からないとは・・・？」

「２人に声をかけたら逃げてしまって・・・」


「声をかけたら逃げた・・・？」



本当に訳が分からない。

声をかけただけで逃げるとは、一体どういうことなんだ・・・？



「あ！ちょっと！」


幸村が声をかけたので振り向くと、そこにはもう誰もいなかった。


「はぁ・・・どうしてなんだろう・・・」


そう言いながら、２人を追いかけていく。



「・・・・・・練習するか」





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