19話 追いかけっこ
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「「柳―――!!」」
「っ!」
声に驚き、振り返ると何かが飛びついて来た。
よく見ると今日担当のマネージャーの2人だった。
来るのが遅いからと精市が様子を見に行っていたはずだが・・・
「・・・?」
自分の目を疑い、思わず目をこする。
・・・やはりだ。
何故か、2人が怯えた仔猫のように見える。
どういうことだ?
「・・・ふぅ。やっと追いついた・・・」
ふと顔を上げると、いつの間にか精市がいた。
精市の声が聞こえた瞬間、彼女たちがビクッと大きく震えたような気がした。
「精市・・・?これは・・・何があったんだ?」
思わず、彼にそう問いかける。
精市が彼女たちに何かするとは思えないが、彼女たちのデータはないに等しく、状況がさっぱり分からない。
「それが・・・僕にもよく分からなくて・・・」
精市は、そう言って困ったように笑うだけだった。
「に・・・」
「逃げるにゃああああああああああ!!!」
お腹にくっついていた2匹の仔猫が走り出す。
どうやら、彼女たちは精市から逃げているらしい。
・・・何故?
「・・・またかい?」
精市は困ったように、そう漏らして2人の後を追いかけて行った。
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