17話 滴る肉汁
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「なんて幸せそうな声だしてるんだ・・・」
横から宍戸にそう言われる。
「宍戸、あのね・・・」
「ん?」
「私、庶民だからお高いものって口に合わない・・・って思ってた・・・いや、今までは実際そうだったの・・・」
「あぁ」
「でも違った・・・段違いにお高いお肉が、口に合わない訳がない!」
「確かに・・・この肉、うますぎるな」
これだけの肉汁が溢れて、口の中で溶けるように消えるのに
脂はしつこくないという不思議・・・
「このお肉、私が今口に入れた一切れで、きっと諭吉が何人も飛んでいく気がするの・・・」
「飛んでくだろうなぁ・・・」
「私、これが最後の晩餐になっても後悔しないわ」
「同感だ」
「お待たせしました。最高級魚沼産コシヒカリでございます。
こちらは、5種類のりんごをふんだんに使ったアップルソーダでございます」
あまりの肉の美味しさに宍戸と感動を覚えていると、米と飲み物が運ばれてきた。
ただの米と飲み物にさえ、人事を尽くしている。
「必要があれば気軽にお声かけ下さい」
そう言って男の人は下がって行った。
米はさながら光っている様に見えるし、その米が入ったお茶碗ですら諭吉何人分なのかと考えてしまい、なかなか手に取れない。
「宍戸・・・」
「あ?」
「お腹いっぱい食べよう!」
「・・・食べすぎで腹壊すなよ?」
「え?ちょっとまって?宍戸の中で私とがっくんは同レベルなの?ちょっとまって?」
「・・・うめぇなぁ」
「いや、シカトしないで?宍戸さん?」
その後も、牛だけでなく豚や鶏、羊や他では味わえない色々な種類の肉を一行は堪能したのだった。
゚.+:。 2019/01/11 更新 ゚.+:。