初めての現世
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早速、一組では実習が始まった。
特訓の成果を踏まえた練習試合のようであった。
「柊!こっちに誘導させるんだ!」
「あいよ!おい!チビ虚!
こっちにきやがれ!!!」
キャイーー
虚は柊を目掛けて突進してくる。
すかさずまいは
『破道の四、白雷(びゃくらい)!!!』
虚はダメージを受け、怯んだ。
『惣右介!今よ!』
藍染は瞬歩で怯んだ虚に近づき、
一太刀浴びせたのだった。
「よし!やったな!」
『これで目標の5匹討伐したわね』
「あぁ。」
「早く帰って、もう今日は寝ようぜー」
「その前に、
今日行った実習の報告書作りだよ」
「くぁー!だりぃな。」
『まぁ、護廷隊に配属されたら
それが日常よ、きっと。』
「あー、ヤダヤダ。俺は戦闘専門がいいなー」
「そんな事言ってられないよ、柊」
『そうよ。
今のうちに書類作成も勉強しておかないと』
「はぁー、将来が危ういぜ」
そんな会話をしながら三人は
瀞霊廷へと続く穿界門へ向かったのであった。
真央霊術院に到着した三人は
報告書をまとめるため、教室にいた。
「初めの現世はどうだった?」
『そうね、文明が栄えててびっくりしたわ。
鉄道なんて物が出始めて面白かったわ。
あと、上から見る街灯は綺麗だったなぁ』
「ほんと、まいは現世に憧れがあるよな」
『そうかなぁ?』
「お前はロマンチストなんだな。」
「可愛らしいじゃないか。
まいはどちらかというと童顔だし、
可愛げがあるから良いと思うよ。」
『もう!柊も惣右介も私の事、
幼くみてるでしょ!』
「幼いっていうより、どちらかというと
子供ぽいよな、意外と」
『もう!
私も綺麗な大人の女性になるんだから!』
そんな事を話しつつ、
三人は報告書作りに取り組んだのであった。
『やっと終わった!
もう遅いし、早く寮に帰りましょ!』
「そうだね。
明日は午後から授業だから
ゆっくり休むとしよう」
「あぁー!眠ぃぜ!じゃあな!まい」
『惣右介も柊もゆっくり休んで!
バイバーイ!』
真央霊術院の寮は
女子寮と男子寮が別の建物にあったため、
教室で別れを告げた。
「なぁ、惣右介。
お前、今よりもっと実力あるのに
なんで周りに示さないんだ?」
「それをした所で何にも残らないだろ」
「早く出世できるじゃんかよ」
「出世には興味ない、かな。」
「そうかよ。
能ある鷹は爪を隠すってか」
「さぁ、どうだろうね」
藍染は神童と謳われていたが
まいと柊には一人の人として、
理解して欲しかったのかもしれない。
そんな秘めた藍染の想いを
柊は僅かながらも察知していたのであった。
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