出会い
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『ねぇ、名前、なんて呼んだらいい?』
「苗字じゃ無ければ何でも」
『じゃあ、惣右介くんね。
お友達になれて嬉しいわ。』
「どうしてだい?」
『私ね、お友達なんて居なかったの。
ずっと大人とお話ししてて、
同い年くらいの人とは接した事ないのよ。
寂しい人生でしょ?』
「まいは孤独、だったのかい?」
『うん。寂しかった。
お友達なんて要らないって思ってたけど、
ここに来てやっぱり欲しいなって。』
「じゃあ、僕が第一号だね。光栄だな」
『惣右介くんって、なんだか面白い』
「面白い?そんな事初めて言われたよ」
『そう?普通の人には無い雰囲気を感じるの』
「そうかい?」
(霊圧を抑えていたが…まさか…な)
『私と似て、少し寂しそう。
私とは違うけど、霊圧も人並みより高いし、
きっと、かなり苦労をしてるのね。』
「君にそんな事が分かるのかい?
まい少々を甘くみていたようだ。」
『私、人に触れるとその人の過去や
今までどんな想いで生きてきたのか
感情やら思想が入ってきてしまうの。
嫌な能力よね』
「君に隠し事は通用しないね。
素晴らしい能力だよ」
『そう言ってくれるのは惣右介君だけよ。
家の従者も気味悪がって私を避けるの。
父と母が亡くなって、私が家長になってから
周りの人たちと距離ができてしまったの。』
「まいにも孤独とは隣り合わせなんだね」
『そう。だから家とかそういうしがらみや
私の能力もうまく使いこないしたいの。』
「それが今の君の課題なんだね。」
『この学び舎で変わりたいの、私』
「なら、
僕もそれに付随して手伝わせてもらうよ」
『どうして?』
「君は心の中にまだ希望がある。
それは捨ててはならない。」
『惣右介くんの、希望は?』
「僕はとうの昔にこの世界に幻滅している、
と言っても過言では無い。
だが、僕もこの学び舎で、
少しでも希望を持ちたいと思っているよ。」
『じゃあ、お互い頑張りましょ?』
「そうだね、まいには本心で話せてて
僕も心が穏やかだ。
まいと出会えて良かった」
『これから楽しみね』
二人は互いにそれぞれの想いを胸に
真央霊術院へと入学したのであった。
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