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緋室家の人々

緋室 菊(ひむろ きく)(男 20歳 180cm)
極道の息子。正確には孫。
菊の父が一般家庭出身の母と結婚する時極道から足を洗ったのだが、菊が幼いころに両親が他界。
引き取り手が緋室組当主である祖父しかいなかったため、極道の家で育った。
双子の妹がいるが、妹は現在緋室組から離れ、探偵事務所で働いている。
家族内では一番地位が低くく肩身が狭い。特に祖父が一番怖い。ちなみに隠れシスコン。
目つきが鋭く、口も悪い上に外見が典型的なヤンキーのため、初対面ではかなり怖がられる。
しかし祖父の厳しい躾けの中育ったので一般常識や善悪の分別はちゃんと付いており、実は結構フレンドリーで世話焼きの兄貴肌。
組は警備会社を(表向きは)やっているが、菊はお寺の境内でたこ焼き屋の出店を営んでいる。
人が良いので馴染みの客には定価より値段を下げて売ったり、たこ焼きの個数を増やして売ったりしてくれる。が、それ故に常に経営難。
主なお客さんはお寺の参拝客や、散歩にやってきた爺ちゃん婆ちゃん、放課後に遊びに来る小学生など。
子供にやけに好かれる。親しくなった子供たちにはところ構わずちょっかいをかけられるため若干迷惑しているが満更でもない。
ただし見た目の悪さのせいで子供といると通報されそうになるため、滅多に子供たちと遊んだりはしない。(一方的に絡まれているだけ)
極道の人間ということで、それなりにドンパチに巻き込まれたり巻き込んだりした経験がある。
喧嘩は強い方。蹴り技をよく使う。一応それ相応の敵だとドスは持ち出すが、基本は素手。当たらなければ素手でも武器持ってても同じという理論。
額に目立つひっかき傷があるが、これは小学生の頃に野良猫(後の八重)に引っ掻かれた傷であり、これのせいであまり猫が好きではない。

緋室義松(ひむろ よしまつ)(男 74歳)
緋室組現組長。菊の祖父。
また、表向きの緋室組の稼業「緋室警備会社」の代表取締役社長。
悪を決して許さず、礼儀を貴ぶ。口数の少ない厳格な人物。
多くを語らない性格故に何を考えているか分からないと言われるが、実は血縁や付き合いの長い人物にはバレバレ。
弱い立場の人を放っておけないため、生活に困っている人物を自分の会社に雇って匿うことがしばしばある。
「極道とは弱きを助け強きを挫く者」という考えを持っており、現在の暴力団とは思想が相容れず、対立することが多い。
現代の極道(暴力団)に対する社会的な問題から、緋室組は自分の代で終わりにするべきではないかと考えている。
ちなみに剣術の達人であり、刀一本で組一つを壊滅させたという伝説が残っている。また眼力のみで敵数十人を降伏させたなど、現役時代の逸話には事欠かない。

緋室薫子(ひむろ かおるこ)(女 68歳)
義松の妻で菊の祖母。極道の妻。
義松とは対照的によく喋りよく笑う忙しい人。
歳を感じさせないほど若々しく、薫子自身もまだまだ若いつもりでいるため、少々無理をしがち。よく腰を痛める。
組の人間は皆自分の息子と考えているほど世話焼きで、会社に毎日昼ご飯を作りに行くほど。
その昔は「姐さん」と呼ばれ、最恐の極妻として名を馳せた。
今は「姐さん」よりも「薫子さん」と呼ばれる方が嬉しいらしい。
義松が緋室組を自分の代で終わらせたいと思っていることは薄々察しており、薫子もそれに賛成している。

美堂晴(みどう はる)(男 26歳)
緋室家の屋敷に住み込みで働いてる青年。
今では物腰柔らかな優しい性格であるが、昔はほぼ感情を表に出さず他人と関わろうとはしなかった。
実は義松の命を狙った過去があり、それがきっかけで緋室家に連れてこられた。
現在は専ら薫子と共に日々の家事に追われているため、見た目の影響もあり地域住民の一部からは緋室家のお嫁さんだと勘違いされている。
菊とは年齢では年上であるが、対等に物事を言い合える親友のような関係。

清水慶道(しみず けいどう)(男 52歳)
菊がたこ焼き屋を出しているお寺の住職。
とても豪快で大雑把。お経を読むよりお堂で昼寝する方が好き。
子供好きで放課後にはよく子供と遊んでたり子供と宿題をしてたりする。
また無類の猫好きでもあり、寺にやってきた猫についてSNSで発信してたら猫住職として名が知られるようになってしまった。
菊にとっては父のような存在で、昔からよく世話を焼いてきた。
いつもは子供の様なオッサンのくせに、たまに年相応の大人の冷静さを見せる。
義松とは幼馴染で「松兄」と呼んで慕っている。二人とも地域では古株である。

八重(やえ)(メス 10歳)
慶道の飼い猫。黒猫のメス。
他人&他猫に無関心で気ままな性格。基本的には日当たりのいい場所で一日中寝ている。
人嫌いというわけでもないので、撫でられたりしても無抵抗ではあるが、菊に対しては懐かない。
元々は野良猫。衰弱しているところを緋室兄妹が捕まえて清水寺に連れてきた。菊の額にひっかき傷を作った張本人。
名前は緋室兄妹の「菊」「桜」にちなんで付けられた。(八重菊・八重桜)

光井博人(みつい ひろと)(男 17歳)
不良と絡んでいた高校生。
菊が清水寺を夜間パトロールしていた際に出会い、菊の人格と男気に惚れ込み、一方的に兄貴と慕って付け回している。
明るいチャラ男を気取ってはいるが、実際は自分の意見を主張できず誰かに依存しがちな小心者。
かなり由緒正しいお金持ちの家柄の御曹司で、優秀な兄・姉と比べられて育った。
誰かに認めてもらいたい欲求は強いものの、失敗し他人に幻滅されたくないという恐怖から自分の力を発揮しようとせず、強者に守ってもらおうとする癖がある。
だが本当は、幼いころから兄姉に追いつきたいという努力を惜しまなかった結果、普通の人よりかなり頭がよく、教養があり、機転が回る。つまり自分の能力に自分で気づけていないだけで実は凄い。


▼緋室組
数百年前より続く極道の家元。
法で守れない人々を法外の力で守る、という時代錯誤な思想を現代でも掲げている。言うなればダークヒーロー。
表向きは自営業の警備会社と名乗っている。
依頼があれば社員(組員)を派遣し、主に地域のイベント・施設の警備や
小学生たちの登下校の見守り、夜間の見回りなど地域奉仕的な仕事をしている。
そのため極道ではあるが地域住民からの評価は上々。
しかし現代における極道(指定暴力団)の活動とはかけ離れているため、何かと他の組と対立しやすい。ドンパチもたまに発生する。
裏の活動としては地域の安全を守るため、暴力団絡みの事件・裏取引・麻薬密売・違法風俗店の情報を警察にリークしたりとか、リーク以前に実際に乗り込んで事件解決しちゃったりとか。
地元の警察には他の組の情報を流す代わりに法外な活動を見逃してもらっていることもしばしば。
ちなみにチャカは持たない主義。

▼たこ焼き屋を始めた経緯
昔から組ぐるみで縁のあるお寺の住職さんから
「夜になると寺の回りで不良が屯しており、治安の悪化が心配だ」という相談を受け、夜間のパトロールを始めた。
屯していた不良たちを軽くとっちめたところ、その強さと熱い説教で不良たちの心を掴み、噂が噂を呼んで、いつしか地域の不良たちの注目の的になってしまった。(良い意味でも悪い意味でも)
このまま夜間パトロールをすれば逆に夜間に人が集まってしまうことを危惧した菊は住職さんに頼み込み、日中にお寺の境内で出店(たこ焼き屋)を出す傍ら、その合間に不良たちの相手をすることにした。
慕ってくる不良には店の手伝いを頼みつつ悩みを聞いてやったり、喧嘩を売りに来る不良には真正面から喧嘩を買ってやったり。
そんなこんなでお寺には不良の出入りが増えたものの、迷惑をかけるような人が増えることはなく、逆に心を入れ替える人間が増えたという。

▼八重と菊
発見当時、目ヤニで目がくっついて可哀想だと思った菊が子猫の八重を抱き上げたところ、威嚇した八重に菊が額を引っかかれた事件があった。
かなり深手の傷で現在もその傷跡が残っており、菊は八重の事があまり好きではない。

▼菊と博人
博人は、自分の気持ちに正直に生き、腕っぷしも強く、自分を御曹司として見ない菊に陶酔しきっている。
自分を認めてくれる人間に依存気味の博人を菊はあまりよく思っていない。
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