ホグワーツ在学中
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「厨房の屋敷しもべ妖精にもらった」
いつかのやりとりを思い出し、談話室に入ると何か言われる前にみなみは言った。4種類のサンドイッチ、ローストポテト、ショートブレッド、バノフィーパイ、ファッジ、アップルクランブル、かぼちゃジュース、レモネード。小さい体に不釣り合いなバスケットにたくさんのお菓子と飲み物が入っている。
「シリウスはこれ」
スコーンと紅茶。甘いものが好きではないシリウス用に準備してもらったという。
「森で食べたい」
「駄目だ」
「まさか禁じられた森?」
「生徒は入っちゃいけないよ」
「つーわけで湖な」
晴天の下で食べるのはとても魅力的だ。禁じられた森は天気に関わらず陰鬱としているが、湖ならピクニックみたいで楽しいだろう。
「だめ」
シリウスの決定に珍しくみなみが賛成しない。
「グレニアンにお礼する」
「誰?」
「どっかで聞いた気がする」
「あっ天馬だ」
「お前を連れて来たってやつか」
「うん」
「森にいるのか」
「たぶん」
多分で禁じられた森に入るのはリスクが高い。リターンはないうえみなみは森で食事しようというのだ。流石に無理がある。
3人が断る前にシリウスはやれやれと了承する。
「バレると面倒くせぇから2人でな」
「うん!」
みなみは最初からシリウスと2人だけのつもりだったが、シリウスを誘えば3人もついて来ることもわかっていた。けして狙ったわけではないが久しぶりにシリウスと2人で過ごせる、それだけでみなみは嬉しくなった。
どの辺りかは定かでないがとりあえず禁じられた森に姿あらわしした2人。手を繋ぎバスケットはシリウスが持っている。
みなみは目的地が分かるようでシリウスの手を引いて澱みなく歩く。数分して開けた湖に出た。木々の間から太陽がさし湖面に反射してキラキラ光る。思いもよらない景色にシリウスは感嘆する。
「いた」
みなみはするりと繋いだ手を離し湖のほとりで休む灰色の天馬に近づく。 シリウスが近づいていいのか迷っているとみなみに手招きされる。少し警戒しながら天馬のそばまで来たシリウスは、改めてその美しい体躯に圧倒された。
「みなみを連れてきた天馬か」
「うん」
「みなみをホグワーツまで、俺のところへ連れてきてくれてありがとう」
どういたしましてと言うように大きく嘶いた。みなみなら言語としてはっきり認識しているはずだが特に口は挟まなかった。
みなみと天馬は何やら会話しここで食べると決まったようで、動かした指に合わせてシリウスが持っているバスケットからシートが飛び出てその上に料理が並んだ。いそいそとシートに座るみなみをシリウスと天馬が挟んで座る。
そこでふとシリウスは疑問に思う。
「俺たちと同じものを食べて平気なのか?」
用意したのはみなみだが、普段の様子を見る限り魔法生物の生態に詳しいわけではないだろう。中身次第でサンドイッチはまだいいだうが甘いものは大丈夫だろうかと、シリウスはみなみを見る。シリウスと視線を合わせてからみなみは天馬を見る。
みなみが分からないのを察したシリウスはひとつひとつ確認してわかる範囲で材料を説明した。天馬の知能であればこちらの言葉が理解できると信じて。なにせみなみに説明させるのは難しそうだ。
一通り説明が終わったところで天馬がサンドイッチを食べ始めたのを見てシリウスは伝わったんだとほっとする。
みなみは相変わらずデザートしか食べない。
「お前もたまにはデザート以外も食べたらどうだ」
シリウスはダメ元で自分の食べかけのサンドイッチを口元に持っていくと、普通に食べるみなみに我儘だなと満更でもなさそうに笑う。
後書き
みなみは魔法生物枠なのでホグワーツでも姿あらわし可能。厨房へもここに何かいるな〜と思って姿あらわししたら屋敷しもべ妖精がいた。だからどこから厨房に入れるのかは分からない。
多分4.5人前あったバスケットの中身は全部食べた。天馬君なんでも食べたらいいな。そしてこの日からご飯の時にシリウスがみなみにデザート以外のものを食べさせるようになる。給餌やね。
いつかのやりとりを思い出し、談話室に入ると何か言われる前にみなみは言った。4種類のサンドイッチ、ローストポテト、ショートブレッド、バノフィーパイ、ファッジ、アップルクランブル、かぼちゃジュース、レモネード。小さい体に不釣り合いなバスケットにたくさんのお菓子と飲み物が入っている。
「シリウスはこれ」
スコーンと紅茶。甘いものが好きではないシリウス用に準備してもらったという。
「森で食べたい」
「駄目だ」
「まさか禁じられた森?」
「生徒は入っちゃいけないよ」
「つーわけで湖な」
晴天の下で食べるのはとても魅力的だ。禁じられた森は天気に関わらず陰鬱としているが、湖ならピクニックみたいで楽しいだろう。
「だめ」
シリウスの決定に珍しくみなみが賛成しない。
「グレニアンにお礼する」
「誰?」
「どっかで聞いた気がする」
「あっ天馬だ」
「お前を連れて来たってやつか」
「うん」
「森にいるのか」
「たぶん」
多分で禁じられた森に入るのはリスクが高い。リターンはないうえみなみは森で食事しようというのだ。流石に無理がある。
3人が断る前にシリウスはやれやれと了承する。
「バレると面倒くせぇから2人でな」
「うん!」
みなみは最初からシリウスと2人だけのつもりだったが、シリウスを誘えば3人もついて来ることもわかっていた。けして狙ったわけではないが久しぶりにシリウスと2人で過ごせる、それだけでみなみは嬉しくなった。
どの辺りかは定かでないがとりあえず禁じられた森に姿あらわしした2人。手を繋ぎバスケットはシリウスが持っている。
みなみは目的地が分かるようでシリウスの手を引いて澱みなく歩く。数分して開けた湖に出た。木々の間から太陽がさし湖面に反射してキラキラ光る。思いもよらない景色にシリウスは感嘆する。
「いた」
みなみはするりと繋いだ手を離し湖のほとりで休む灰色の天馬に近づく。 シリウスが近づいていいのか迷っているとみなみに手招きされる。少し警戒しながら天馬のそばまで来たシリウスは、改めてその美しい体躯に圧倒された。
「みなみを連れてきた天馬か」
「うん」
「みなみをホグワーツまで、俺のところへ連れてきてくれてありがとう」
どういたしましてと言うように大きく嘶いた。みなみなら言語としてはっきり認識しているはずだが特に口は挟まなかった。
みなみと天馬は何やら会話しここで食べると決まったようで、動かした指に合わせてシリウスが持っているバスケットからシートが飛び出てその上に料理が並んだ。いそいそとシートに座るみなみをシリウスと天馬が挟んで座る。
そこでふとシリウスは疑問に思う。
「俺たちと同じものを食べて平気なのか?」
用意したのはみなみだが、普段の様子を見る限り魔法生物の生態に詳しいわけではないだろう。中身次第でサンドイッチはまだいいだうが甘いものは大丈夫だろうかと、シリウスはみなみを見る。シリウスと視線を合わせてからみなみは天馬を見る。
みなみが分からないのを察したシリウスはひとつひとつ確認してわかる範囲で材料を説明した。天馬の知能であればこちらの言葉が理解できると信じて。なにせみなみに説明させるのは難しそうだ。
一通り説明が終わったところで天馬がサンドイッチを食べ始めたのを見てシリウスは伝わったんだとほっとする。
みなみは相変わらずデザートしか食べない。
「お前もたまにはデザート以外も食べたらどうだ」
シリウスはダメ元で自分の食べかけのサンドイッチを口元に持っていくと、普通に食べるみなみに我儘だなと満更でもなさそうに笑う。
後書き
みなみは魔法生物枠なのでホグワーツでも姿あらわし可能。厨房へもここに何かいるな〜と思って姿あらわししたら屋敷しもべ妖精がいた。だからどこから厨房に入れるのかは分からない。
多分4.5人前あったバスケットの中身は全部食べた。天馬君なんでも食べたらいいな。そしてこの日からご飯の時にシリウスがみなみにデザート以外のものを食べさせるようになる。給餌やね。