10年越しの恋(不動明王+10)
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水族館をゆっくり回って、二人でディナーを食べて車へ。
今日は明王くんの運転でデートだったからお酒も飲まず、後は家に帰るだけ。
帰る家は同じはずなのに、この至福の時が終わるということが寂しかった。
なまえ「楽しかったなあ~、水族館」
不動 「久しぶりにいい息抜きになったんじゃね?
なまえ、最近ずっと仕事が忙しくてしんどいって言ってたし。」
なまえ「気にしてくれてたんだ…ありがとう」
不動 「なんだよ、急に改まんなよ」
そう言ってそっぽ向き、運転し始める明王くん。
なまえ「あ、そういえば明王いつも車で音楽かけないのに今日かけてるの珍しいね」
不動 「ああ、これ鬼道クンから貰ったCD。 あいつ、なまえと音楽の趣味合うんだろ」
なまえ「ふふ、そんなことも覚えててくれたの?嬉しい」
私の些細な言動も見逃さず気を遣ってくれる明王くん。本当にこの優しいところには惚れまくり。
照れてそっぽむく癖も可愛い!
なんて思いながらたわいもない話をしていた。その時、急に明王くんの車から流れる音が変わった。
『アっ……ん、っはぁ』
『ほら…身体は正直だね?随分感じているじゃないか』
『あんっ…だめぇ……!ンンン!』
なまえ「!」
まずい、と思った。
先程まで明るい音楽が流れていたのが一転、厭らしいBGMが流れている。
運転席を見ると、ニヤニヤしている明王くん。鬼道くんが本当にこれを作成したか否かは分からないけど、彼はこうなる事をきっと知っていたんだ。
ちょうどその時、家の前に到着した。明王くんはBGMを止めず車を駐車スペースにとめる。
なまえ「……明王くん、BGM……」
不動「はいはい、止めりゃいいんだろ」
BGMを止めてくれた明王くんだが、それと同時にシートベルトを外し私に突然深いキスをした。
なまえ「っ、ん!」
お互いの舌を絡めていると、明王くんは服の上から私の胸をやんわりと揉んだ。
言葉遣いは決していいとはいえないのに、私を抱く時の触り方はいつも優しい。
そんなところにもキュンとしてしまうので、恋は盲目ってこのことなのか……と思い知らされる。
車の中だって分かっているけど、火をつけたのは彼。家はすぐそこなのになぜか彼を拒めなくて。
なまえ「…明王くん……」
そう呟いて、彼を見つめた。
自分でも顔が赤くなっているんだろう、と分かるくらい顔が熱かった。
*
不動「それは誘ってるってことでいいのかなァ?
こんなところでされたいのかよ、なまえちゃんほんっと厭らしいやつだぜ」
そんな言葉ですら今の私には興奮材料にしかならなくて。
明王くんが仕事でほぼ毎日乗っている車だから乗るたびに私のことを思い出してほしいとか、
今すぐに彼に触れたいとか、
明王くんが思っている以上に私は明王くんに溺れている。彼が大好き。
ほとんど人の通らない道ではあったが万が一の時のことを考えたのか、服は脱がされなかった。
明王くんは首元にキスをしながら、右手だけが服の中に侵入してきて厭らしい手つきで触ってくる。
なまえ「っう、んんっ」
声にならない声だけが出続ける。ひたすら身体を触られ続けて、それがやがてはもどかしいものとなり明王くんともっとしたい…その思いが強くなっていた。
明王くんも私が我慢できないことに気付いているが、私が言うまでやってやらないといった顔をしている。はあ、やはり彼はSっ気が強い。
なまえ「っ、明王、くんっ」
不動「なんだよ」
なまえ「も、車、いいから、っ」
家で続きをしたいの。明王くんが欲しいの。
涙目で顔を赤らめながらそう呟き、二人して車から去った。
( 不動「正直なところ、可愛くて好きだぜ」
なまえ「あっ、んんっ、ン……ーーーーッ!」)
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