10年越しの恋(不動明王+10)
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不動明王くんとお付き合いをして3ヶ月ほどが経過していた。
イナズマジャパンのマネージャー時代に沢山の必殺技を見ていた私は、ペンギンが好きになった。
私の彼もペンギンが大好きだから、今度の休みに水族館デートに行こう!なんて話になった。
もう24歳なのに、2人で手を繋いで水族館デート。お目当てはペンギン。
まるで中学生のようなデートだったが、一緒にいれるだけで幸せ。
唯一大人になったところといえば、移動手段に明王くんの運転する車で行く、という選択肢が増えたところ。
なので今日は明王くんの運転できたのだ。
なまえ「わぁ、やっぱりペンギンはかわいいね」
不動 「ガキじゃあるまいし、あんまり騒ぐなよ」
なまえ「騒いでないよ!」
不動 「…ま、そういうとこも可愛げあっていいんじゃねぇの?」
なまえ「……!」
ふいにこんな言葉をかけてくるもんだから、恥ずかしいけど嬉しい。いつも彼のペースに持ってかれている。
ペンギンのショーを見たり、せっかくだからやってこいってペンギンに餌をやるイベントにも参加させてもらった。明王は目立ちたがらないタイプだから参加しなかったけど、後々ちょっと参加したそうにしていた。
可愛げあるのはどっちよ、と言いたくなった。
そんなこんなで回っていると、クラゲが沢山いる少しくらいエリアにたどり着いた。
暗い中に、ほんのり色付ける程度のライトアップと様々な形をしたクラゲ。私は夢中になり、じっと見つめていた。
不動 「へぇ、綺麗じゃん」
なまえ「すごい綺麗……見惚れちゃうよね」
不動 「でもここ、暗いし人いねぇから」
ドン、と人気のない壁際に追いやられた。
彼の唇の距離と私の唇の距離、僅か10cm程。
人がいない、薄暗いクラゲコーナー。といえども、ここは水族館。
ましてや変態な彼なのでまずい…!と思い、彼を突き飛ばそうとする……
と、彼に避けられた。危うくこちらがこけそうになる。
なまえ「っ、ちょっと!」
不動 「キスすると思った?」
なまえ「!!!」
不動 「こんなとこでしねぇよ、バカ。いくぞ」
そう言って舌を出し、ニヤリと笑う明王くん。
やられた。また彼のペースだ。
そんなところも好きだけど、ね。
( なまえ「ほんっと明王くんったら」
不動「なんだよ」
なまえ「ふふ、なにもないよっ」)