顔バレしました
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kiyo
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「キヨっ!」
「うるせえなあ、なに」
動画を自宅で編集していると、こーすけから通話がかかってきた。出ると、耳をつんざく声で名前を呼ばれた。お前は実況中の俺か。
『お前、Twitter見た?』
「え、なに?」
『いや、顔、晒されてんぞ』
「……まじ?」
こーすけの言葉に、俺は慌ててTwitterを開く。
恐る恐るリプライを見ると、数百人という人達から「これって、本人ですか?」と言う言葉と共に、実家で楽しそうにピースしている俺の写真が送られてきている。
「俺じゃん」
『な、本物だよなこれは』
「これ横にいるのレトさんだしな」
『あ、そーなの?』
動画でも使った黄色いもふもふの喋る人形を持って顔を隠している隣の人物は、レトさんだ。
これまで、マスクと時にはメガネもつけて全ての顔は晒さずやってきた。それは、元々それが実況者のセオリーだったし、普通に一生ネットの海に顔が残るのも嫌だったからそうしていた。
他にも調べていけば、俺以外にも数名身内の写真が流出したらしい。俺は「ん゛ー……」と唸る。
『どうする?これ』
「どうするっつっても……本物の俺だしな」
『なんか心当たりあんの?』
「……あったとしても、出たもんはしょうがないしな」
ない訳では無い。1枚目も2枚目も、実況仲間しか持っていない写真だ。
珍しく優しいこーすけが「……大丈夫か?」と尋ねてくるもんだから、「うん、まあ……教えてくれてありがとな」と答える。
『明日久々最俺で飯行くじゃん。お前無理しなくてもいいよ』
「いや、まあその時にどうするか話させてよ」
『おぉ、うん』
「まあ出たもんはしょうがねえわ!」
こーすけは俺の言葉に「すげぇなぁお前」と気持ち悪いくらい感心した声を出して、「まあどうにかなんだろ!」と言い電話を切った。
通知が止まらない。Twitterを見つめながら大きくため息をひとつ。
ちらっと検索しただけでも、「イケメン!」と言ってくれてる子もいれば、「これ合成でしょ」と合成疑う子もいる。「イメージと違う」とか色々な声も散見されて、これ以上見ると流石に滅入るわと思ったからやめた。
(実況者キヨ、色々巻き込まれんな)
まあ、あの母さんに育てられてきた俺なので、あまり深刻には捉えていないけれど、苦笑いしながら息をついた。
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「キヨっ!」
「うるせえなあ、なに」
動画を自宅で編集していると、こーすけから通話がかかってきた。出ると、耳をつんざく声で名前を呼ばれた。お前は実況中の俺か。
『お前、Twitter見た?』
「え、なに?」
『いや、顔、晒されてんぞ』
「……まじ?」
こーすけの言葉に、俺は慌ててTwitterを開く。
恐る恐るリプライを見ると、数百人という人達から「これって、本人ですか?」と言う言葉と共に、実家で楽しそうにピースしている俺の写真が送られてきている。
「俺じゃん」
『な、本物だよなこれは』
「これ横にいるのレトさんだしな」
『あ、そーなの?』
動画でも使った黄色いもふもふの喋る人形を持って顔を隠している隣の人物は、レトさんだ。
これまで、マスクと時にはメガネもつけて全ての顔は晒さずやってきた。それは、元々それが実況者のセオリーだったし、普通に一生ネットの海に顔が残るのも嫌だったからそうしていた。
他にも調べていけば、俺以外にも数名身内の写真が流出したらしい。俺は「ん゛ー……」と唸る。
『どうする?これ』
「どうするっつっても……本物の俺だしな」
『なんか心当たりあんの?』
「……あったとしても、出たもんはしょうがないしな」
ない訳では無い。1枚目も2枚目も、実況仲間しか持っていない写真だ。
珍しく優しいこーすけが「……大丈夫か?」と尋ねてくるもんだから、「うん、まあ……教えてくれてありがとな」と答える。
『明日久々最俺で飯行くじゃん。お前無理しなくてもいいよ』
「いや、まあその時にどうするか話させてよ」
『おぉ、うん』
「まあ出たもんはしょうがねえわ!」
こーすけは俺の言葉に「すげぇなぁお前」と気持ち悪いくらい感心した声を出して、「まあどうにかなんだろ!」と言い電話を切った。
通知が止まらない。Twitterを見つめながら大きくため息をひとつ。
ちらっと検索しただけでも、「イケメン!」と言ってくれてる子もいれば、「これ合成でしょ」と合成疑う子もいる。「イメージと違う」とか色々な声も散見されて、これ以上見ると流石に滅入るわと思ったからやめた。
(実況者キヨ、色々巻き込まれんな)
まあ、あの母さんに育てられてきた俺なので、あまり深刻には捉えていないけれど、苦笑いしながら息をついた。
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