東京で共同生活
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そんなこんなで北海道から東京へ、大荷物をまとめて引越しが始まり、お兄ちゃんの収入が安定するまでは暫くお兄ちゃんと共同生活ということになった。いやだけど、うちはそんなにお金持ちではないのでしょうがない。
「お兄ちゃん靴下脱ぎ捨てないでって言ってるよねえ!!!」
「うるせえなあほっとけよ」
「じゃあ自分で洗濯してよね!」
「へいへい」
わたしは怒りを込めて洗濯機のボタンを連打する。お兄ちゃんは生活能力がまるでない。北海道で4年間、実況者としてほぼほぼ家にいましたよね?家事を手伝ってたのか?と聞きたくなる。
その上、東京に来て浮かれているのか夜は遊びに繰り出していき、明け方に帰ってくるから本当に一緒に生活したくない。
お兄ちゃんも女の子を連れ込めないから、私と生活するのは相当嫌そうだった。
「あ」
お風呂掃除をしていると、スマホのバイブ音がなり、LINEが来ていることに気づく。開いてみると、わたしとさやかちゃんとゆめちゃんの3人グループに、卒業式の写真が載せられていた。
「ちか、東京でも体に気をつけて元気に過ごすんだよ!」「いつでも帰っておいで~!工学部の変な男に引っかからないようにね」と2人のメッセージが並んでいる。
キヨくんとはじめて2人きりで出かけたときに出会った2人。キヨくんのおかげで腹を割って話せて、話してみると私が思っていたような攻撃的な態度は全くと言っていいほどなくて、2人ともわたしをすぐに受け入れてくれた。
ふたりは北海道に残るけれど、わたしは東京で頑張ろう。
「……ありがとう、帰るときは連絡するね」
小さく呟きながら返事を書くと、お兄ちゃんが「ちか~」とおずおず私の様子を伺いに来た。
「なに」
「あの、お願いがあるんですけど」
「……」
嫌な予感しかしない。真顔でお兄ちゃんを見つめると、言いづらそうに「今夜、誰かん家泊まれない?」と言い出した。
「お兄ちゃん、お母さんに言われたこと覚えてる?」
「ゔっ……」
「ここは私の家なの。お兄ちゃんがちゃんと稼げるまでは私の家にお兄ちゃんを置いてあげてんの、わかる?」
「……わかってるけど~」
「けどなによ」
「頼む!今日だけはがちなんだよ!」
お兄ちゃんは私に手のひらを合わせて頼む。
そして、お得意の考える隙を与えないという方法で、私とお兄ちゃんの共通の知り合いに片っ端から連絡を取り始めた。
「よし、今日はお前、キヨんちに泊まれ」
「へ?」
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そんなこんなで北海道から東京へ、大荷物をまとめて引越しが始まり、お兄ちゃんの収入が安定するまでは暫くお兄ちゃんと共同生活ということになった。いやだけど、うちはそんなにお金持ちではないのでしょうがない。
「お兄ちゃん靴下脱ぎ捨てないでって言ってるよねえ!!!」
「うるせえなあほっとけよ」
「じゃあ自分で洗濯してよね!」
「へいへい」
わたしは怒りを込めて洗濯機のボタンを連打する。お兄ちゃんは生活能力がまるでない。北海道で4年間、実況者としてほぼほぼ家にいましたよね?家事を手伝ってたのか?と聞きたくなる。
その上、東京に来て浮かれているのか夜は遊びに繰り出していき、明け方に帰ってくるから本当に一緒に生活したくない。
お兄ちゃんも女の子を連れ込めないから、私と生活するのは相当嫌そうだった。
「あ」
お風呂掃除をしていると、スマホのバイブ音がなり、LINEが来ていることに気づく。開いてみると、わたしとさやかちゃんとゆめちゃんの3人グループに、卒業式の写真が載せられていた。
「ちか、東京でも体に気をつけて元気に過ごすんだよ!」「いつでも帰っておいで~!工学部の変な男に引っかからないようにね」と2人のメッセージが並んでいる。
キヨくんとはじめて2人きりで出かけたときに出会った2人。キヨくんのおかげで腹を割って話せて、話してみると私が思っていたような攻撃的な態度は全くと言っていいほどなくて、2人ともわたしをすぐに受け入れてくれた。
ふたりは北海道に残るけれど、わたしは東京で頑張ろう。
「……ありがとう、帰るときは連絡するね」
小さく呟きながら返事を書くと、お兄ちゃんが「ちか~」とおずおず私の様子を伺いに来た。
「なに」
「あの、お願いがあるんですけど」
「……」
嫌な予感しかしない。真顔でお兄ちゃんを見つめると、言いづらそうに「今夜、誰かん家泊まれない?」と言い出した。
「お兄ちゃん、お母さんに言われたこと覚えてる?」
「ゔっ……」
「ここは私の家なの。お兄ちゃんがちゃんと稼げるまでは私の家にお兄ちゃんを置いてあげてんの、わかる?」
「……わかってるけど~」
「けどなによ」
「頼む!今日だけはがちなんだよ!」
お兄ちゃんは私に手のひらを合わせて頼む。
そして、お得意の考える隙を与えないという方法で、私とお兄ちゃんの共通の知り合いに片っ端から連絡を取り始めた。
「よし、今日はお前、キヨんちに泊まれ」
「へ?」
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