東京で共同生活
name
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
.
「え、すげえじゃんおめでとう」
「えへへ、ありがとうございます」
「これで最俺みんな東京上陸かぁ~」
お母さんにより豪勢な食事が振る舞われた夜、わたしは牛沢さんとレトさんにSkypeで電話をかけた。2人ともすごく喜んでくれて、わたしも誇らしくなる。
「動画の投稿頻度減らして頑張った甲斐あるじゃん」
「……はい。大学入ったら沢山動画撮りたいです、よければ一緒に撮ってください!」
「うん、待ってるね」
優しく言ってくださる牛沢さんにニヤニヤしていると、レトさんが「またウーロンハイ飲まないようにね」といらないことをつけたしてきた。
あの醜態を晒した日から、ずっとこのネタを引っ張ってくるから本当に悪質だと思う。
「でもさ、なんで東京の大学受けることにしたの?はじめは札幌の大学が第一志望だったじゃん」
「……」
牛沢さんの問いかけは本当で、わたしは高三の夏までは札幌の大学を第一志望にしていた。けれど、自分の好きなこと、やりたいことを見つめ直してみると、この大学じゃないなと思った。
「わたし、電子情報系のこと学びたくって」
「へぇ、そうなんだぁ。初耳」
「やっぱりゲームが好きなので、プログラマーとかの視点でもゲームの事見てみたいなぁと思ってて」
「数学苦手なんですけど文系枠で頑張りました」と意気込んで答えると、レトさんは嬉しそうに「そっか」と答える。牛沢さんは「理数系の学部に文系から入ったら、あとが大変だぞ~」と笑っている。
「……あとはやっぱり、みんながいなくなるのが寂しくて」
「あぁ、最俺が?」
「特にキヨくんがでしょ」
「え」
レトさんの言葉にパソコンの前で静止する。
牛沢さんも「あぁ」と謎の相槌をうつ。
わたしは、慌てて「いや!別に!キヨくんが特別とかそういうんじゃないです!」と否定するけど、2人はくすくすと笑っている。勘弁して。
「ウーロンハイ事件の時、キヨくんイキってたもんねぇ~」
「俺が行く!とか言ってな~、かっこよかったよな~」
「あれはときめくよねぇ」
「ときめきメモリアルガールズサイド」
「あの、勝手に話進めないで」
「別にほんとに、そういうんじゃないんです。やっぱり近くにいた方が動画一緒に撮りやすいじゃないですか」とぺらぺら言い訳をするわたしに、ふたりは「うんうん」「そうだよなあ」と心のこもっていない相槌を繰り返す。
わたしは大きくため息をついて、「とにかく、上京したらまたよろしくお願いします」と2人に挨拶をした。
.
「え、すげえじゃんおめでとう」
「えへへ、ありがとうございます」
「これで最俺みんな東京上陸かぁ~」
お母さんにより豪勢な食事が振る舞われた夜、わたしは牛沢さんとレトさんにSkypeで電話をかけた。2人ともすごく喜んでくれて、わたしも誇らしくなる。
「動画の投稿頻度減らして頑張った甲斐あるじゃん」
「……はい。大学入ったら沢山動画撮りたいです、よければ一緒に撮ってください!」
「うん、待ってるね」
優しく言ってくださる牛沢さんにニヤニヤしていると、レトさんが「またウーロンハイ飲まないようにね」といらないことをつけたしてきた。
あの醜態を晒した日から、ずっとこのネタを引っ張ってくるから本当に悪質だと思う。
「でもさ、なんで東京の大学受けることにしたの?はじめは札幌の大学が第一志望だったじゃん」
「……」
牛沢さんの問いかけは本当で、わたしは高三の夏までは札幌の大学を第一志望にしていた。けれど、自分の好きなこと、やりたいことを見つめ直してみると、この大学じゃないなと思った。
「わたし、電子情報系のこと学びたくって」
「へぇ、そうなんだぁ。初耳」
「やっぱりゲームが好きなので、プログラマーとかの視点でもゲームの事見てみたいなぁと思ってて」
「数学苦手なんですけど文系枠で頑張りました」と意気込んで答えると、レトさんは嬉しそうに「そっか」と答える。牛沢さんは「理数系の学部に文系から入ったら、あとが大変だぞ~」と笑っている。
「……あとはやっぱり、みんながいなくなるのが寂しくて」
「あぁ、最俺が?」
「特にキヨくんがでしょ」
「え」
レトさんの言葉にパソコンの前で静止する。
牛沢さんも「あぁ」と謎の相槌をうつ。
わたしは、慌てて「いや!別に!キヨくんが特別とかそういうんじゃないです!」と否定するけど、2人はくすくすと笑っている。勘弁して。
「ウーロンハイ事件の時、キヨくんイキってたもんねぇ~」
「俺が行く!とか言ってな~、かっこよかったよな~」
「あれはときめくよねぇ」
「ときめきメモリアルガールズサイド」
「あの、勝手に話進めないで」
「別にほんとに、そういうんじゃないんです。やっぱり近くにいた方が動画一緒に撮りやすいじゃないですか」とぺらぺら言い訳をするわたしに、ふたりは「うんうん」「そうだよなあ」と心のこもっていない相槌を繰り返す。
わたしは大きくため息をついて、「とにかく、上京したらまたよろしくお願いします」と2人に挨拶をした。
.