ニコニコ超会議
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kiyo
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ちかちゃんを連れ出して、コンビニに行き水を買うと、顔が赤い彼女に蓋を開けて渡す。無言で小さく頭を下げながらそれを受け取ると、ごくごくと飲んだ。
「ちょっと楽になった?」
「……うん」
夜風にあたって、暫くベンチに座って水を飲んで、少しだけ落ち着いたらしいちかちゃんは、小さく頷いた。
俺が隣に座りながら「ウーロンハイと烏龍茶の味の違いくらい分かるだろ」と笑って言うと、「……うしざわさんと」と小さく話し始める。
「話しながら飲んでたから、よく味が、わかってなかったかも……」
「……ほーん」
「あとは……きよくんが」
自分用にも買った水のペットボトルをぱこぱこと凹ませていると、俺の名前が急に出たので彼女の方をむく。
ちかちゃんは、そこで言葉を止めると、「うぅぅー……」と顔を覆った。ちかちゃん、将来酒癖悪くなりそうだなぁ。
「俺が何よ」
「脚フェチなんでしょ」
「……は?」
「おねえさんの脚ばっか見て……」
顔は覆われていて分からないけど、鼻をすする音がして、もしかして泣いているのかと彼女をじっと見つめる。
なに。なんだこれ。
「……ヤキモチ妬いて、泣いてんの」
「ちがう」
「いや、でも……」
「ちがう、そんなんじゃない」
いや、だって今のは。
納得いかないけれど、頑なにちがうちがうと言いながら、ベンチの上でどんどん俺と反対方向へおしりを滑らせていくちかちゃんをみて黙った。
「……ただ」
「うん」
「なんか、……どれだけお洒落したって、子供なの変わらないのに、一生懸命めかしこんで」
「ばからしくて」と消え入りそうな声で言う彼女に、俺は「あぁ……」と小さく声を出す。
前に、ちかちゃんのためにケーキを買って帰った時、俺への返信をしないで男子高校生と歩いていたちかちゃんをみて、心底自分の行動を馬鹿らしく感じた。
お酒が入ったからなのか、いつも以上に素直なちかちゃんの言葉で、その時のことを思い出した。
「……かわいいじゃん、ばからしくないよ」
「……かわいくない」
「……かわいいよ」
「……胸もないし足も短い」
「……それは知らねえけど……」
「……かわいいのはホントだよ」と素直に言う。
あの時ちかちゃんが、俺の元に飛んできて「キヨくんが見ていてくれていたのが嬉しい」と真っ直ぐ言葉を伝えてくれたように、俺も真っ直ぐ届ける。
ちかちゃんはおおっていた手を少し弛めた。
.
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ちかちゃんを連れ出して、コンビニに行き水を買うと、顔が赤い彼女に蓋を開けて渡す。無言で小さく頭を下げながらそれを受け取ると、ごくごくと飲んだ。
「ちょっと楽になった?」
「……うん」
夜風にあたって、暫くベンチに座って水を飲んで、少しだけ落ち着いたらしいちかちゃんは、小さく頷いた。
俺が隣に座りながら「ウーロンハイと烏龍茶の味の違いくらい分かるだろ」と笑って言うと、「……うしざわさんと」と小さく話し始める。
「話しながら飲んでたから、よく味が、わかってなかったかも……」
「……ほーん」
「あとは……きよくんが」
自分用にも買った水のペットボトルをぱこぱこと凹ませていると、俺の名前が急に出たので彼女の方をむく。
ちかちゃんは、そこで言葉を止めると、「うぅぅー……」と顔を覆った。ちかちゃん、将来酒癖悪くなりそうだなぁ。
「俺が何よ」
「脚フェチなんでしょ」
「……は?」
「おねえさんの脚ばっか見て……」
顔は覆われていて分からないけど、鼻をすする音がして、もしかして泣いているのかと彼女をじっと見つめる。
なに。なんだこれ。
「……ヤキモチ妬いて、泣いてんの」
「ちがう」
「いや、でも……」
「ちがう、そんなんじゃない」
いや、だって今のは。
納得いかないけれど、頑なにちがうちがうと言いながら、ベンチの上でどんどん俺と反対方向へおしりを滑らせていくちかちゃんをみて黙った。
「……ただ」
「うん」
「なんか、……どれだけお洒落したって、子供なの変わらないのに、一生懸命めかしこんで」
「ばからしくて」と消え入りそうな声で言う彼女に、俺は「あぁ……」と小さく声を出す。
前に、ちかちゃんのためにケーキを買って帰った時、俺への返信をしないで男子高校生と歩いていたちかちゃんをみて、心底自分の行動を馬鹿らしく感じた。
お酒が入ったからなのか、いつも以上に素直なちかちゃんの言葉で、その時のことを思い出した。
「……かわいいじゃん、ばからしくないよ」
「……かわいくない」
「……かわいいよ」
「……胸もないし足も短い」
「……それは知らねえけど……」
「……かわいいのはホントだよ」と素直に言う。
あの時ちかちゃんが、俺の元に飛んできて「キヨくんが見ていてくれていたのが嬉しい」と真っ直ぐ言葉を伝えてくれたように、俺も真っ直ぐ届ける。
ちかちゃんはおおっていた手を少し弛めた。
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