ニコニコ超会議
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レトさんと牛沢さんがときメモの話に花を咲かせているのを聞きながらお肉を食べる。もう夜遅くなってきたのだろうか、なんだか眠い。わたしは烏龍茶を飲みながら時間を見ようとカバンをさぐった。
「ちかちゃん」
「ん?」
「あれ見て」
いつの間にか隣にいたフジくんは消えており、隣はヒラくんになっていた。彼にゆびさされたほうをみれば、お兄ちゃんが両手に女の人をはべらせている。
それを見ながらまた烏龍茶を1口。
「……なに、あれをわたしにみせてどうしたいの」
「や、どう思うのかなーと思って」
「どうもこうも気持ち悪いよ」
「辛辣ぅ」
「お兄ちゃんはさぁ、ここに何しに来てる訳」
怒っている私を見てヒラくんは笑っているが、「ヒラくんもどうせ行きたいんでしょあっちに」と言うと黙った。
お兄ちゃんのテーブルの方を見れば、いつの間にかわたしの隣から脱したフジくんも女の子と話し込んでいて、キヨくんも隣に大人っぽいお姉さんがいる。
「……」
キヨくんを見たところで目線が止まる。
あぁ、まただ。
キヨくんに彼女が出来たとお兄ちゃんから聞いた時、キヨくんが女の子に告白されたと聞いた時、心臓がぎゅっと掴まれたような感じになって、笑って誤魔化さないとなぜだか涙が出そうになることが何度かあった。
「……キヨくんの隣の人」
「え?」
「だれ……?」
絞り出すように出した声は、かろうじてヒラくんに届いたらしく、ヒラくんは「あー……、踊ってみたの女じゃね」とそちらを見ながら言った。
通りで、脚がすらっと長くて細くて、私よりずっと綺麗にお化粧もしていて、出るとこ出ていて、爪の先まで抜かりなく可愛い。キヨくんも小さく口を動かしながら、テーブルの上を見るふりをして彼女の脚を見ているのがわたしにはわかった。
わたしは黙り込んで自分を見下ろした。牛沢さんに会えると思って意気込んで準備した割に、とても地味でぱっとしない。なんだかすごく、恥ずかしくなってきた。
「……」
「ちかちゃん?」
わたしは烏龍茶のグラスを掴むと、こぼれそうになる涙を飲み込むようにぐびぐびっと煽った。
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レトさんと牛沢さんがときメモの話に花を咲かせているのを聞きながらお肉を食べる。もう夜遅くなってきたのだろうか、なんだか眠い。わたしは烏龍茶を飲みながら時間を見ようとカバンをさぐった。
「ちかちゃん」
「ん?」
「あれ見て」
いつの間にか隣にいたフジくんは消えており、隣はヒラくんになっていた。彼にゆびさされたほうをみれば、お兄ちゃんが両手に女の人をはべらせている。
それを見ながらまた烏龍茶を1口。
「……なに、あれをわたしにみせてどうしたいの」
「や、どう思うのかなーと思って」
「どうもこうも気持ち悪いよ」
「辛辣ぅ」
「お兄ちゃんはさぁ、ここに何しに来てる訳」
怒っている私を見てヒラくんは笑っているが、「ヒラくんもどうせ行きたいんでしょあっちに」と言うと黙った。
お兄ちゃんのテーブルの方を見れば、いつの間にかわたしの隣から脱したフジくんも女の子と話し込んでいて、キヨくんも隣に大人っぽいお姉さんがいる。
「……」
キヨくんを見たところで目線が止まる。
あぁ、まただ。
キヨくんに彼女が出来たとお兄ちゃんから聞いた時、キヨくんが女の子に告白されたと聞いた時、心臓がぎゅっと掴まれたような感じになって、笑って誤魔化さないとなぜだか涙が出そうになることが何度かあった。
「……キヨくんの隣の人」
「え?」
「だれ……?」
絞り出すように出した声は、かろうじてヒラくんに届いたらしく、ヒラくんは「あー……、踊ってみたの女じゃね」とそちらを見ながら言った。
通りで、脚がすらっと長くて細くて、私よりずっと綺麗にお化粧もしていて、出るとこ出ていて、爪の先まで抜かりなく可愛い。キヨくんも小さく口を動かしながら、テーブルの上を見るふりをして彼女の脚を見ているのがわたしにはわかった。
わたしは黙り込んで自分を見下ろした。牛沢さんに会えると思って意気込んで準備した割に、とても地味でぱっとしない。なんだかすごく、恥ずかしくなってきた。
「……」
「ちかちゃん?」
わたしは烏龍茶のグラスを掴むと、こぼれそうになる涙を飲み込むようにぐびぐびっと煽った。
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