ニコニコ超会議
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超会議の打ち上げは、数十人で行われるものらしく、焼肉屋さんを貸し切って乾杯から始まった。
わたしは、隅の方に座って烏龍茶を飲みながらキムチをつまんでいる。わたしのテーブルには、フジくんとヒラくん、レトさん、牛沢さん、それに何人かの活動者さんが座っていて、キヨくんとお兄ちゃんはグイグイ引っ張っていかれてほかのテーブルにいる。離れんなよとは何だったのか。
肝心の牛沢さんは、私の目の前で嬉しそうにビールを飲んでいる。
「ちかちゃん、うっしーがいるって聞いてめかしこんで……」
話のひとつのネタにと思ったのか、軽く言おうとした隣のフジくんの足を机の下で蹴った。幸い牛沢さんには聞こえていなかったらしく、「何食うー?」とメニューを広げている。
既にほんの少し顔が赤くなっている牛沢さんがかわいい。
「あの、わたし、最近ときメモGSの実況始めて、牛沢さんの実況も見ていて、ほんとに面白くて声も、あの、素敵だなと思ってて」
「ありがとー」
お肉を食べる手を止めて、ところどころ詰まるわたしの言葉も、牛沢さんは目を見て頷きながら聞いて最後は笑顔でお礼まで言ってくれた。実況者って、人見知りな印象があったけど、牛沢さんは付かず離れずで話していて心地いい。
「どうして実況始めたの?兄貴の影響?」と質問まで返してくれた。
「俺、ちかちゃんが初期にやってたスマブラしか見たことないから、今度ほかのも見てみるわ」
「す、スマブラ見てくださったんですか!?」
「あーあのくそ面白くない動画ね」
「あれはひどい」
ヒラくんとレトさんの合いの手に、くっと彼らの方を睨む。
たしかに言い返すことも出来ないほど、あの動画は酷い。あれを牛沢さんに見られてたのかと思うと恥ずかしくてたまらなくなった。
「いや、まあ、たしかに話は面白くないけど、プレイはすげぇ上手いし、単純に勉強になったけど」
タンをレモンにつける手を止めて見つめ返す。動画の中のわたしのプレイのここがすごかったと話し始める牛沢さん。
「ねえ、ガッチさん」
「おぉ、うまいよね、こーすけの妹さん」
「……」
牛沢さんの隣に座っていたガッチマンさんは、既に何杯かグラスを空けている。「今度俺とやろうよ~」と嬉しげに言ってくださった。
あの動画だって、面白くないけど私なりにゲームへの愛情は込めたつもりだった。そこを見てくれているような気がして、なんだか勝手に感動して涙が出そうになった。
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超会議の打ち上げは、数十人で行われるものらしく、焼肉屋さんを貸し切って乾杯から始まった。
わたしは、隅の方に座って烏龍茶を飲みながらキムチをつまんでいる。わたしのテーブルには、フジくんとヒラくん、レトさん、牛沢さん、それに何人かの活動者さんが座っていて、キヨくんとお兄ちゃんはグイグイ引っ張っていかれてほかのテーブルにいる。離れんなよとは何だったのか。
肝心の牛沢さんは、私の目の前で嬉しそうにビールを飲んでいる。
「ちかちゃん、うっしーがいるって聞いてめかしこんで……」
話のひとつのネタにと思ったのか、軽く言おうとした隣のフジくんの足を机の下で蹴った。幸い牛沢さんには聞こえていなかったらしく、「何食うー?」とメニューを広げている。
既にほんの少し顔が赤くなっている牛沢さんがかわいい。
「あの、わたし、最近ときメモGSの実況始めて、牛沢さんの実況も見ていて、ほんとに面白くて声も、あの、素敵だなと思ってて」
「ありがとー」
お肉を食べる手を止めて、ところどころ詰まるわたしの言葉も、牛沢さんは目を見て頷きながら聞いて最後は笑顔でお礼まで言ってくれた。実況者って、人見知りな印象があったけど、牛沢さんは付かず離れずで話していて心地いい。
「どうして実況始めたの?兄貴の影響?」と質問まで返してくれた。
「俺、ちかちゃんが初期にやってたスマブラしか見たことないから、今度ほかのも見てみるわ」
「す、スマブラ見てくださったんですか!?」
「あーあのくそ面白くない動画ね」
「あれはひどい」
ヒラくんとレトさんの合いの手に、くっと彼らの方を睨む。
たしかに言い返すことも出来ないほど、あの動画は酷い。あれを牛沢さんに見られてたのかと思うと恥ずかしくてたまらなくなった。
「いや、まあ、たしかに話は面白くないけど、プレイはすげぇ上手いし、単純に勉強になったけど」
タンをレモンにつける手を止めて見つめ返す。動画の中のわたしのプレイのここがすごかったと話し始める牛沢さん。
「ねえ、ガッチさん」
「おぉ、うまいよね、こーすけの妹さん」
「……」
牛沢さんの隣に座っていたガッチマンさんは、既に何杯かグラスを空けている。「今度俺とやろうよ~」と嬉しげに言ってくださった。
あの動画だって、面白くないけど私なりにゲームへの愛情は込めたつもりだった。そこを見てくれているような気がして、なんだか勝手に感動して涙が出そうになった。
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