ニコニコ超会議
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「あー!ちか!!!」
「どこ行ってたのー探したよ」
「レトさんが連れ回してたわけ」
「君たちがファンにもみくちゃにされてたから助け出しただけだよ」
レトさんが出演するブースのスタッフエリアへ行くと、もうキヨくんたちは集まっていて、レトさんの後ろから現れたわたしにそっと胸をなでおろしていた。
「すごいねキヨくん。わたし、あんなに人に囲まれたらおどおどしちゃって」
「まあぼちぼち慣れたな」
「あ、あの、それで、レトさんあの」
キヨくんと簡単に話してからぱっとレトさんの方を向く。レトさんはニヤニヤしながら「うっしー」と脇で1人でビールを飲んでらっしゃる男の方を呼んだ。
振り返った牛沢さんは、黒縁メガネをかけた黒髪のお兄さん。「あ、レトルト」とレトさんにかけた声も実況の時聞いてたままだった。
「久しぶり~」
「うん、久しぶり。今日よろしく」
「よろしくね。あのさ、うっしーに会いたがってるファンがいてさ」
牛沢さんは「ファン」という言葉に怪訝そうに顔をしかめる。そんなふうに言ったら、スタッフエリアにファンを連れ込んでいるみたいじゃないか。わたしはレトさんの肩をバシッと叩きながら慌ててサングラスとマスクを外した。
「は、はじめまして……あの、前田ちかです」
「フルネームで名乗るやつがどこにいるんだよ」
わたしの言葉にヒィヒィ言いながら爆笑しているレトさん。彼を尻目に「あの、最俺のこーすけの、妹で……、あの、いつも動画見てます」と続けると、怪訝そうだった牛沢さんの顔が少し緩んだ。
「最終兵器妹ぉ」
「……あ、はい」
「知ってる知ってる!ありがとうございます」
「え、あ、こちらこそ」
「あの、これからも楽しみにしています」と言いかけたところで、キヨくんが牛沢さんの隣にどかっと座る。
「おぉ、キヨ、久しぶり」
「久しぶり、何デレデレしてんの女子高生に向かって、おじさんがさぁ」
「おじさん言うなよデレデレしてねえし」
「何ちかちゃんは俺の動画はろくに見ないくせに、うっしーのは見てんの?」
「キヨくんのも見てるよ」
キヨくんは「あ、そー」と訝しげに私を見る。正直言うとキヨくんよりも牛沢さんの動画の方が長い時間見ているけれど、それはわたしの真似出来ないスタイルで実況しているキヨくんを見ていると、やっぱり嫉妬してしまうからだ。
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「あー!ちか!!!」
「どこ行ってたのー探したよ」
「レトさんが連れ回してたわけ」
「君たちがファンにもみくちゃにされてたから助け出しただけだよ」
レトさんが出演するブースのスタッフエリアへ行くと、もうキヨくんたちは集まっていて、レトさんの後ろから現れたわたしにそっと胸をなでおろしていた。
「すごいねキヨくん。わたし、あんなに人に囲まれたらおどおどしちゃって」
「まあぼちぼち慣れたな」
「あ、あの、それで、レトさんあの」
キヨくんと簡単に話してからぱっとレトさんの方を向く。レトさんはニヤニヤしながら「うっしー」と脇で1人でビールを飲んでらっしゃる男の方を呼んだ。
振り返った牛沢さんは、黒縁メガネをかけた黒髪のお兄さん。「あ、レトルト」とレトさんにかけた声も実況の時聞いてたままだった。
「久しぶり~」
「うん、久しぶり。今日よろしく」
「よろしくね。あのさ、うっしーに会いたがってるファンがいてさ」
牛沢さんは「ファン」という言葉に怪訝そうに顔をしかめる。そんなふうに言ったら、スタッフエリアにファンを連れ込んでいるみたいじゃないか。わたしはレトさんの肩をバシッと叩きながら慌ててサングラスとマスクを外した。
「は、はじめまして……あの、前田ちかです」
「フルネームで名乗るやつがどこにいるんだよ」
わたしの言葉にヒィヒィ言いながら爆笑しているレトさん。彼を尻目に「あの、最俺のこーすけの、妹で……、あの、いつも動画見てます」と続けると、怪訝そうだった牛沢さんの顔が少し緩んだ。
「最終兵器妹ぉ」
「……あ、はい」
「知ってる知ってる!ありがとうございます」
「え、あ、こちらこそ」
「あの、これからも楽しみにしています」と言いかけたところで、キヨくんが牛沢さんの隣にどかっと座る。
「おぉ、キヨ、久しぶり」
「久しぶり、何デレデレしてんの女子高生に向かって、おじさんがさぁ」
「おじさん言うなよデレデレしてねえし」
「何ちかちゃんは俺の動画はろくに見ないくせに、うっしーのは見てんの?」
「キヨくんのも見てるよ」
キヨくんは「あ、そー」と訝しげに私を見る。正直言うとキヨくんよりも牛沢さんの動画の方が長い時間見ているけれど、それはわたしの真似出来ないスタイルで実況しているキヨくんを見ていると、やっぱり嫉妬してしまうからだ。
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