ニコニコ超会議
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「ほい」
「……ありがとう」
レトさんが出店で買ってきてくれたカルピスを飲むと、人酔いが少しだけ落ち着いた。スタッフオンリーのエリアで脇のパイプ椅子に座り大きく息を吐くと、レトさんも隣に座った。
「私も来年は出演者で呼ばれたりするかなぁ」
「まだまだでしょ~」
「……ひどい」
「うそうそ。最近調子いいもんね。俺が居なくてもホラー挑戦してるじゃん」
「レトさんがいなくてもできます」
「あーもうなんにも教えないよ俺」
「ごめんなさい」
キヨくんと違い、レトさんは動画外でも余り変わらない。動画内と同じような掛け合いができて話していて楽しい。その上、普段はオンラインだから、こうして顔を見て話せるのは嬉しい。実際人見知りだと言っていたから、あまり目が合っているとは言えないけど。
わたしの向けられたくない男の子からの視線というものを、レトさんも最俺のみんなも向けてこないことが心地よかった。
「あ、そうだ。わたし、ときメモGSも始めたの!実況!」
「あ、やってたねえ」
「でね、最近すごく見ている実況者の方がいて」
「会えるかなと思って苦手な人混みに飛び込んでみたんだけど」と続けると、レトさんは「へぇ」と少し意外そうに頷く。わたしから他の実況者の方の名前が出ることが今までになかったから、新鮮なんだろう。
「だれ?ブース回ってみる?」
「牛沢さんって、いう方なんだけど」
「え、うっしー?」
レトさんとも最俺とも交流があると思う。一緒に動画撮っているのもTwitterでお話しているのも数回見た事があった。ときメモをやるにあたって、他の方の実況を少し見たとき、なんだこのひとの素敵な声と冴え渡る語彙力はと感動した。
だから1度、お会いして話してみたかったんだとレトさんに言うと、「ファンじゃん」と愉快そうに笑う。そう、ほとんどファンだ。
「うっしーなら、このあと俺同じステージ出るよ。キヨくんも」
「そーなの!?」
「うん。行こっか。紹介するよ」
その言葉に椅子から立ち上がって喜ぶ。もう人酔いも落ち着いたらしかった。
「その変なサングラスいるの?」
「……キャラ付けだって、お兄ちゃんが」
「絶対ない方が人気出るのにね」
「兄妹揃ってセンスがねえなあ」とついでにディスるレトさんを睨みながら、フル装備でまた人並みに揉まれた。
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「ほい」
「……ありがとう」
レトさんが出店で買ってきてくれたカルピスを飲むと、人酔いが少しだけ落ち着いた。スタッフオンリーのエリアで脇のパイプ椅子に座り大きく息を吐くと、レトさんも隣に座った。
「私も来年は出演者で呼ばれたりするかなぁ」
「まだまだでしょ~」
「……ひどい」
「うそうそ。最近調子いいもんね。俺が居なくてもホラー挑戦してるじゃん」
「レトさんがいなくてもできます」
「あーもうなんにも教えないよ俺」
「ごめんなさい」
キヨくんと違い、レトさんは動画外でも余り変わらない。動画内と同じような掛け合いができて話していて楽しい。その上、普段はオンラインだから、こうして顔を見て話せるのは嬉しい。実際人見知りだと言っていたから、あまり目が合っているとは言えないけど。
わたしの向けられたくない男の子からの視線というものを、レトさんも最俺のみんなも向けてこないことが心地よかった。
「あ、そうだ。わたし、ときメモGSも始めたの!実況!」
「あ、やってたねえ」
「でね、最近すごく見ている実況者の方がいて」
「会えるかなと思って苦手な人混みに飛び込んでみたんだけど」と続けると、レトさんは「へぇ」と少し意外そうに頷く。わたしから他の実況者の方の名前が出ることが今までになかったから、新鮮なんだろう。
「だれ?ブース回ってみる?」
「牛沢さんって、いう方なんだけど」
「え、うっしー?」
レトさんとも最俺とも交流があると思う。一緒に動画撮っているのもTwitterでお話しているのも数回見た事があった。ときメモをやるにあたって、他の方の実況を少し見たとき、なんだこのひとの素敵な声と冴え渡る語彙力はと感動した。
だから1度、お会いして話してみたかったんだとレトさんに言うと、「ファンじゃん」と愉快そうに笑う。そう、ほとんどファンだ。
「うっしーなら、このあと俺同じステージ出るよ。キヨくんも」
「そーなの!?」
「うん。行こっか。紹介するよ」
その言葉に椅子から立ち上がって喜ぶ。もう人酔いも落ち着いたらしかった。
「その変なサングラスいるの?」
「……キャラ付けだって、お兄ちゃんが」
「絶対ない方が人気出るのにね」
「兄妹揃ってセンスがねえなあ」とついでにディスるレトさんを睨みながら、フル装備でまた人並みに揉まれた。
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