2024年の会話

「この前なんかの弾みで図書館入っちゃったんだけどさ」
「弾みでそうなることってあるの? あとたぶん、君ってばいつでもひまがあれば本屋か図書館行ってるでしょ」
「いや、そこまでは行ってないな。酒屋とかコンビニとかレストランとか喫茶店も全然行くな」
「そんなことどうでもいいから、早く、続きは?」
「えぇ……なんで俺が催促されてるの? まあ、それでさ、絵本コーナーに飛んでいったわけ」
「最速で絵本見に行ってるアラサーって強――」
「やめてくれる?」
「はい、やめました」
「……で、たこやきマントマンを見つけたんだよ。思わず歌いはじめちゃったよな」
「まずマントマンの方がぎり知ってるレベルなんだけど」
「え、お前アンパンマンレベルでも知らないタイプ?」
「あれは絵本カウントしないよ、アニメがでかいもん」
「はぁ……? じゃあお前のベスト絵本は何なわけ?」
「まあ、どう考えてもノラネコぐんだんだよね。ほら見て、この前見つけたガチャガチャ、ハンコあったんだよかわ」
「……かわいすぎるな、今度俺の分もやっといて」
「じゃあ代わりにマントマン借りて来といてね、僕も履修してあげる。君がそんなに頼むなんてね、仕方ないからね」
「一言もお願いしてないけど、全然うれしいから借りてくるわ。えー、じゃあアニメも借りてくる? タコパする?」
「しよう」
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