2024年の会話

「僕のママンってすごくてさ」
「ふわっとしてんな」
「一歳の誕生日に、僕と同じくらいのサイズ感のぬいぐるみくれたんだよね」
「あー、なんかそういうのたまに聞くよな。俺は一升餅背負ったくらいだな」
「僕も背負ったよ、重すぎて涙出たね」
「記憶残ってないだろ、そのときの」
「ないね、写真しか残ってない。でさ、くれたぬいぐるみ今もずっと大切にしてて、実はこの家にも持ってきてるんだけど、気づいてた?」
「俺、お前のママンじゃないから気づけないな」
「えー、ママではあるでしょ」
「だから、ママじゃないんだよな? まあ強いて言うなら、あのクマじゃない?」
「と思うじゃん?」
「知らないけど赤子へのプレゼントぬいぐるみの相場はクマって決まってると思ってたな」
「はいこちら、ずどんばんどかん」
「効果音多すぎだろ。あと探しておけよ、がさがさしてないでさぁ」
「あったあったこれ、アスパラくんぬいぐるみ」
「お前のズレ具合って、ママンから受け継いだもんだったんだな。今納得いったわ――え待って、じゃああのクマはお前の趣味? かわいっ」
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