2024年の会話

「あれれ、しおりないな。君知らない?」
「え、あのプラスチックでできたおしゃんなやつ?」
「そう。せっかくお店でかわいいの見つけたのに……」
「ってかお前、見せびらかしてきたのってほぼさっきじゃない? そんな一瞬でなくせるもんなの、買ったのに?」
「一緒に気になってた本もゲットして来ちゃってさ、同時に開けてにこにこしながら読書をはじめたわけ。そしたらこうですわ」
「こうですわって……。お前のことだから、表紙めくってすぐとかに挟んでんじゃねえの?」
「いやそれがさ、いつもはそうなんだけどさ、今回ばっかりはないんだよ。そんなことより挟んであったら見えるし」
「え〜、どんなだっけ。あの、ステンドグラスみたいな」
「そう『クリスマス・キャロル』モチーフのめちゃかわステンドグラス風しおり! もぉ〜、どこいっちゃったかな」
「……そんな泣きそうな顔しながら、悲しそうな声出すくらいなら最初からもっと大切にしな?」
「あい……」
「まじで元気ないじゃん。正論やめてくらい言うかと」
「……うい」
「はいはいわかりましたよ、俺も一緒に探しちゃるから!」
「ありがと……」
「見つけたらうまいもんおごれよ、ショコリキサーとか」
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