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2024年の会話

「もう12月ってま?」
「俺も全くもって同じ気持ちなんだけど、お前、口より手を動かしてくれ。すすぎが遅いと食器がたまるぞ」
「てことは、クリスマスももうすぐじゃんね」
「まあそうなるな。……お前さ、サンタさんにプレゼントしたことある?」
「何言ってるの、君? サンタさんがプレゼントをくれるんでしょ、逆に渡すなんて意味わかんないよ。非常識だね」
「お前には思いやりのカケラもないのな。俺一回プレゼントのお礼として、クッキー用意してたことあるんだよ」
「えらい子ちゃんじゃん」
「そうなんだよ。んで、俺が大好きなチョコチップクッキーを三枚、ツリーの下に手紙と一緒に置いたわけ」
「それで? わっ、泡飛ばさないでよ!」
「悪い。でさ、そのクッキー俺の小遣いで買ったから、本当はひとり占めしたかったのにサンタさんにあげようって、かわいい少年だろ?」
「そうだねぇ、健気だ。僕そんなの考えたこともないもん」
「朝見たら残ってたんだよ、一枚だけ。近くに紙があって、『君の好物だと聞いたので一枚残して置いたよ』みたいなこと書いてあったんだよ」
「いいサンタさんじゃんか」
「でも今思えばさ、サンタさんってふたりじゃん? だから一枚余ったのかなって……」
「なんでそんなこと言っちゃうのかな、君ってやつは。感傷に浸ってないで、食器洗ってくれる?」
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