2024年の会話

「なんかバイト先の女子大生がどっか旅行してきたらしくてさぁ、僕もなんでかお土産もらったんだよね」
「礼儀正しい、とてもいい子じゃん」
「いやまあそれはいいんだけどさ? 僕、別に紅茶好きではないんだよなぁと思って――いや、嫌いじゃないけどね」
「おいお前、どの立場で……くれたんだから感謝しろよ」
「ちょっと聞いてよ、その紅茶がフツーのだったら僕もこんな文句言わないでストレートに紅茶派の君にあげるんだよ」
「おいこらバカ、おじさんにくれる女子大生なんていないぞ、レアキャラなんだぞ?」
「あぁ、いや僕おじさんじゃないので、大丈夫です……。で、袋からめちゃくちゃシナモンの香りするわけ。しかも、なんか書いてあるんだけど、何語かわかんないの」
「……え、その子どこ行ってきたとか言ってなかったの」
「いや、聞いたな……。思い出せないけど外国だったね」
「じゃあそこの言葉だろ」
「まあそういうわけだからさ、ほら」
「え、くれんの? わりとうまそうな香りしてるし、フツーにうれしいかも」
「ほぉら、湯気だよぉ」
「……は?」
「ね、湯気を存分に楽しめたかな?」
「お前さ、俺のことなんだと思ってる?」
「……すてきな同居人?」
「は?」
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