2024年の会話

「ねえ、ちょっとさ――」
「イヤです」
「僕まだ何も言ってないじゃん!」
「いやあのな、お前ってふざけて提案したことは大抵本心っていう性質があるのよな。だからおおよその推測はいつもしてるわけよ。んで、今回は絶対にまじでイヤです」
「えぇ〜? 近くの心霊スポット行こうよってだけじゃん」
「だからイヤだって言ってんだよな、わかんねえかなぁ?」
「ちょうどほら、二時だよ。丑三つ時だよ。しかも近くのって最新のガチのスポットだよ。行きたくなってきたでしょ」
「誰が行きてえんだバカ」
「ねえ君さぁ、最近口悪くない? 僕悲しいんだけど」
「じゃあお前が行動を改めるべきだな。嫌がらせしてくるお前に合わせてしゃべってんのよ、俺は」
「とにかくさぁ、近くまででもいいから一緒に行こうよ。わかった、僕が先頭走って君は最大ズームで僕のこと撮ってるだけでいいから、ね!」
「より何が楽しいのかわからんな。その場合お前の悲鳴が入らないじゃん?」
「性格わるっ」
「てか心スポ行くのに『だけ』とか言うなよ。でかいだろ」
「わかったよ……じゃあ五千円ちょうだい」
「ドアインザフェイスのキモい失敗例かよ」
40/73ページ
スキ