2024年の会話

「たっだいまぁ〜」
「おには〜そと〜、鬼は外ォ! 鬼は外なんだよおらっ!」
「ちょ、待って待って、痛いってば! 僕まだ、お前も鬼にならないか、されてないんだけど! いつの間に鬼になったの、僕?」
「たいていの不幸は同居人から来てるなぁ、あれ、じゃあお前が鬼じゃん、って思ったんだよね。てことで、鬼は外!」
「今日僕は! 福を連れて帰ったんだよ! ほら恵方巻き、東北東見て食べよ! だから落ち着いて、ねっ!?」
「あのな、俺が言えたことじゃないが、節分は昨日らしい」
「……まじ? 騙されたんだけど」
「何が? 誰にだよ」
「いや、僕のスマホって有能だからさ、元からいろんなイベントがカレンダーに入ってるわけ。だから――あっ」
「おい、スマホを隠すな、いじるな、隠蔽すんなよ? あとカレンダーアプリはみんな共通でイベント入ってんだよ」
「ねぇ〜……じゃあ誰が僕を騙したわけ?」
「おいまた責任押し付けようとしてんなよ」
「僕さ、何かで何かを読んだか見たか聞いたかしたんだよ」
「ふわっとしすぎだろ」
「君は? 何か僕に読ませたり言ったりした?」
「そんなことするかぁ? 俺……あっ! あの――」
「えっ、なに?」
「俺はね、節分なんて気にしてないなら一日過ぎてからの方が恵方巻き安くなってていいんじゃない? とは言った」
「……それじゃん」
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