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2025年の会話

「なんかさ、鏡って真実の姿を映すとか言うじゃん?」
「そうなんだ?」
「ってことはさ、僕本当は左利きで、右目がちょっと小さくて、この服は文字を反対に書いてるってこと?」
「うん、違うと思う」
「だってそうじゃない? 真実の姿がそっちなんでしょ?」
「いや、なんかその……吸血鬼が鏡に映らないとか、そういう話なんじゃないか?」
「……つまり、えっと、どういうこと?」
「今いちばんいい例出したと思ったんだけど。だから、あーその……人に化けてる人外がいるとするじゃん、そいつは鏡では人間の姿では映らない、みたいなこと?」
「なるほど? じゃあさ、君がここに来て僕と同じような姿かたちで映れば君も人間ってわけだね」
「むしろお前が人間のかたちなのが納得いかないけど」
「おいでよ」
「はい」
「え、いや……いやいやいや、ヒトじゃないじゃん」
「タイミングが悪いんだよなお前。俺さ、今仮装の練習してんのよ」
「ハロウィンのために?」
「そう」
「やるじゃん」
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