2025年の会話

「あがれ! あがれっ! うーん……あ、が、れ!」
「な、なにをしてるんですか? 大きな音を鳴らすときは、同居人の俺ににことわってからにしてね? 怖いから」
「見たらわかるでしょ? 僕は今、ホウキをあげようとしてるんだよ、ハリー・ポッターの如くね」
「見たらわかるっちゃわかるんだけど、わかんないんだよ」
「なにが」
「意味が」
「えー? それこそ意味わかんないよう。僕は魔法が使える可能性にかけてホウキをあげようとしてるんじゃん」
「うーん、そうだなぁ。そのあたりはもう卒業したかと思ってたんだけど……」
「え、ホグワーツを卒業してるの、君は?」
「そういう話はしてないよ、落ち着こうね。じゃあなにか、あの街で杖買ってきたってこと?」
「まあそうだね。オリバンダーさんのお店で杖に選ばれたりはしてないんだけど――USJで買ってきたよ」
「USJで買ってるじゃねえか、おい」
「それのなにが悪いのさ? ロンドンまで行って、どうにかもれ鍋探してハグリッドと一緒に行けって言うのか!」
「なんか原作ことば出てきたな。お前読んだことあるの?」
「……賢者の石半分くらい」
「映画は?」
「死の秘宝パートワン半分くらい」
「なにしてんの? はやく最後まで観な?」
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