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2025年の会話

「よぉし! あいつもいないことだし、おうちバイキングパーティでもやってやるぜ!」
 目の前に広げたのは、ピザと寿司、バーガーから焼肉、すき焼きにケーキ、アイスまで。
 今日は同居人がどこかに飲みに行ったついでに、同輩の家に泊まってくるらしい。だったら、と思って豪華なパーティメニューをそろえた。我ながら天才すぎるラインナップ。
「なにから食べちゃおっかな」
 全部の用意を済ませ、なにからでも食べられる状況を整える。ここは天国か? うわ、今度あいつと一緒にやろう。これ絶対人数多い方が楽しい。多すぎても出費が痛いけど。
「ふふん、バーガーに焼肉もはさんじゃうもんね」
 サガリとカルビを勝手にはさめ、照り焼きチキン焼肉バーガーにする。食感がバラけてよくわからないけど、味は劇的にうまい、気がする。ってかこの、豪華なことしてます感が味を何倍も強くしてる。あと焼肉ソース。
 次々食べては楽しみ、組み合わせを試し、ひとりで笑っている。部屋にひとり分の笑い声が充満していく。なんとなく窓を開けたくなった。
「生ぬるいな」
 下から聞こえる人の声が恋しくなってくる。なんだよ、俺ひとりの時間の楽しみ方も忘れてんのかよ。
 舌打ちをして、あいつの部屋に勝手に入る。落ちていたタバコの箱を拾い、一本くわえてみる。ついでに火もつけて。
「くそ苦いじゃん」
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