2023年の会話
「おいおいおい、やっぱりお前ここにいたんだなァ? バカなやつめ、俺がお前を逃がすわけねェだろっての……」
「――君が、誰を、逃がすわけないって?」
「えっ、おま、まっ、お、っ、おまえ、え、おま……!?」
「何スクラッチされてんの、バカは君でしょ」
「ちょ、ちょっと待てよ、おま……」
「ハイハイ、ちゃあんと深呼吸しようねぇ。吸って、吐いて、吸って?」
「はぁ……お前! いるならいるって最初に言えよ、俺がとんでもねえ恥ずかしい思いしただろうがよ!」
「知らないよ、僕が何か言う前に君が真っ暗な中喋り出したんでしょ。じゃあ、僕が止めてる隙もないよね?」
「そ、それはそうだけど……ってか、ほら! じゃあなんで真っ暗な俺の部屋に、お前がひとりでいるんだよ? 用ないだろ俺いないんだし、てか用あっても電気は点けろよ」
「んえ? あー、えぇっと、その……ほらほら、同居人を驚かせてやろうと思ったんだよね。たまにはそういうのもいいじゃない?」
「お前そういうタイプじゃないだろ。あと、それならお前の手にあるその黒の長財布をどう説明するのかな?」
「……あれれー、これ僕のじゃないジャーン」
「おいお前、こらっ! おまっ、どこ行くんだ、待てってば! ……マジでアイツ、絶対一回殴ろ」
「――君が、誰を、逃がすわけないって?」
「えっ、おま、まっ、お、っ、おまえ、え、おま……!?」
「何スクラッチされてんの、バカは君でしょ」
「ちょ、ちょっと待てよ、おま……」
「ハイハイ、ちゃあんと深呼吸しようねぇ。吸って、吐いて、吸って?」
「はぁ……お前! いるならいるって最初に言えよ、俺がとんでもねえ恥ずかしい思いしただろうがよ!」
「知らないよ、僕が何か言う前に君が真っ暗な中喋り出したんでしょ。じゃあ、僕が止めてる隙もないよね?」
「そ、それはそうだけど……ってか、ほら! じゃあなんで真っ暗な俺の部屋に、お前がひとりでいるんだよ? 用ないだろ俺いないんだし、てか用あっても電気は点けろよ」
「んえ? あー、えぇっと、その……ほらほら、同居人を驚かせてやろうと思ったんだよね。たまにはそういうのもいいじゃない?」
「お前そういうタイプじゃないだろ。あと、それならお前の手にあるその黒の長財布をどう説明するのかな?」
「……あれれー、これ僕のじゃないジャーン」
「おいお前、こらっ! おまっ、どこ行くんだ、待てってば! ……マジでアイツ、絶対一回殴ろ」
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