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💚 ̖́- 蒔採の𝐥𝐨𝐧𝐠 𝐬𝐭𝐨𝐫𝐲

第2章03
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ユニットはランダムに組まれた。

蒔採と同じグループになったのは、自分とまるで正反対の快活な少年、日高。


彼は明るく社交的で、皆の中心に自然と立てるタイプだった。



最初の課題は、二人でのデュオ。

蒔採の優雅で静かな表現に対し、日高のパフォーマンスはエネルギッシュで開放的。

その対比は美しいはずなのに、レッスンは初日から噛み合わなかった。



「蒔採、もっと感情を込めてみてよ!」


「……感情は込めている。君に伝わらないだけだ」



そもそもに感情のベクトルが違う二人。

蒔採の表現は「誰かひとり」への静かな執着であり、日高のそれは「全ての観客」へ向けたオープンな愛だった。

衝突を繰り返しながらも、蒔採は気づき始めていた。

日高の放つ光は、自分の中にないものだと。



無意識に彼を“羨ましい”と感じていることにも——。




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ある夜、蒔採は一人ステージ練習室に残り、鏡の前でポージングを繰り返していた。完璧なライン、完璧な視線。


けれど、どこか足りない。



(……このままじゃ、誰の“1番”にもなれない)



そのとき、背後から誰かの気配がした。 振り返ると、そこには日高が立っていた。

「まだやってたんだ。……俺、蒔採のステージ、好きだよ」


意外な言葉に、蒔採は息を呑んだ。


「お前の視線、いつも誰かをちゃんと見てる。俺にはできない見方だって思う」



その言葉に、蒔採は初めて自分の表現が“伝わっていた”ことを知る。


そして、自分の世界に他人が触れてきたことに、少しだけ心が揺れる。




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